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プロが教えるペット用フロアコーティングの選び方|エビデンス7項目

最終更新日:2026年04月

「SNSで見てかわいいと思ったけど、本当に安全なの?」——ペット用フロアコーティングを検討する飼い主からこうした声をよく耳にする。InstagramやX(旧Twitter)には施工後の映える写真や体験談があふれているが、肝心の安全性・性能・機能性を裏付ける根拠が示されていないケースがほとんどだ。そのため、SNSの情報だけで選んでしまうと、愛するペットの健康を知らず知らずのうちに危険にさらす可能性がある。この記事では、SNSに惑わされず「エビデンス(証拠)」を軸にペット用フロアコーティングを選ぶための具体的な確認ポイントを解説する。

この記事でわかること

  • SNSのフロアコーティング情報が信頼できない構造的な理由
  • 施工前に業者へ確認すべき「安全性・性能・機能性」の試験エビデンス7項目
  • C.S.R・D'値・F☆☆☆☆・VOC13物質試験など第三者試験の読み方と確認方法
  • 信頼できる業者と危険な業者を見分ける最大の判断基準
  • ワンニャンすべらんコーティングが公開するエビデンスの全容

SNSのフロアコーティング情報が信頼できない本当の理由

SNSのフロアコーティング情報と第三者試験データを比較するイメージ

ペット用フロアコーティングの選び方とは、SNSの口コミや見た目の印象ではなく、第三者機関が発行する安全性・性能・機能性の試験結果を事前に確認したうえで判断する方法だ。

SNSには施工後の美しいフローリングや、元気に走り回るペットの動画があふれている。しかし、そうした投稿の大半は「映える情報」であり、コーティング剤の成分・試験データ・保証条件といった肝心な情報が抜け落ちている。つまり、SNSのコンテンツは「見た目の満足感」を共有するには最適なメディアだが、「安全かどうかを判断する根拠」には根本的に不向きだ。

また、SNSには企業から報酬を受けて投稿する「PR案件(広告)」が混在しており、「#PR」「#提供」の表記がないまま商品を紹介しているアカウントも存在する。こうした投稿では商品の良い面が強調されやすく、デメリットや向かないケースには触れられないことがほとんどだ。さらに、個人の感想はその人のペットの種類・健康状態・床材・生活環境によって大きく異なるため、「うちでも同じ効果があるか」の判断材料にはならない。

「映え」と「安全」は別物:情報の種類を見抜く

SNS情報を見る際には、以下の区別を意識することが重要だ。

情報の種類内容の特徴選び方の参考度
PR案件・広告投稿商品の良い面を強調。安全性の根拠データなし低い
個人の感想・体験談その人の環境に依存。再現性が不明参考程度
業者公式サイトの自社データ自社作成のため第三者検証なし低い
第三者機関の試験結果表(原本)客観的な数値・規格番号に基づく高い

そのため、どれだけ魅力的なSNS投稿を見ても、最終的な判断は必ず第三者機関の試験結果を確認してから行うことが、ペットの健康を守る唯一の方法だ。

ペット用フロアコーティングに「エビデンス確認」が必要な理由

床に近いペットの生活環境とコーティング安全性確認の重要性を示すイメージ

エビデンスの確認がペットにとって特に重要なのは、人間よりも床に近い環境で長時間を過ごすからだ。フローリングの上で寝る、床を直接舐める、爪や肉球で床に常時接触するといったペットの生活習慣は、コーティング剤に含まれる化学物質の影響を人間よりはるかに受けやすい状況を生み出している。

人より床に近い生活が、ペットのリスクを高める

人間が床に直接触れる時間は限られているが、犬や猫は一日の大半を床の上で過ごす。また、グルーミング(毛づくろい)の習慣から、床に付着した物質を体内に取り込みやすい構造にもなっている。一方、ペットは体調の異変を言葉で伝えられないため、化学物質への慢性的な低レベル曝露が見落とされやすいという特性がある。したがって、施工するコーティング剤が「ペットにとっても安全か」を第三者機関のデータで確認することは、飼い主としての最低限の責任といえる。

フロアコーティングを扱う会社の多くは「安全で高性能」と自社で表記しているが、その裏付けとなる試験機関名・試験規格・結果数値を公開している企業は決して多くない。その結果、飼い主側が「何を確認すればよいか」を把握していないと、根拠のない説明のまま施工を依頼してしまうリスクがある。

施工前に確認すべき「安全性エビデンス」3つのポイント

F☆☆☆☆登録証明書・VOC13物質試験・食品衛生法規格試験の3点確認イメージ

安全性は「F☆☆☆☆登録証明書」「VOC13物質試験」「食品衛生法規格試験・皮膚刺激性試験」の3点を第三者機関の原本で確認することが重要だ。いずれも施工前に業者へ請求できる書類だ。

①F☆☆☆☆登録証明書(一般社団法人日本塗料工業会)

F☆☆☆☆(フォースター)は、ホルムアルデヒドの放散量に関するJIS規格の最高等級だ。ただし注意が必要なのは、「ホルムアルデヒドの試験評価書があること」と「F☆☆☆☆を正式に取得・登録していること」は別物だという点だ。正式な登録は一般社団法人日本塗料工業会への登録が必要であり、登録証明書を発行してもらって初めて取得と認められる。業者には「F☆☆☆☆登録証明書(原本)」を請求し、登録機関名と証明書番号を必ず確認してほしい。

②VOC13物質試験(厚生労働省指針値対象)

厚生労働省は室内空気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)13種類について濃度指針値を定めている。建築基準法の規制対象はホルムアルデヒドのみだが、健康な住空間のためには残る12物質についても確認が必要だ。第三者機関による13物質すべての放散量測定試験をクリアしているかどうか、試験結果表(試験機関名・試験規格・結果数値が明記されたもの)の原本を確認してほしい。なお、VOC試験の詳しい読み方はフロアコーティングVOC13物質試験とはで解説している。

③食品衛生法規格試験・皮膚刺激性試験(OECD TG 404)

食品衛生法規格試験は、食器や食品の包装材と同等の安全基準で評価されるもので、ペットが床を舐めた際の安全性の根拠となる。また、皮膚刺激性試験(OECD TG 404に準拠)は、コーティング剤が皮膚に触れた際の刺激性がないことを第三者機関で検証したものだ。これらの試験は「ペット専用に開発されたコーティング」であることの重要な証明となる。

施工前に確認すべき「性能エビデンス」3つのポイント

JIS規格試験結果表でフロアコーティングの耐傷性・耐摩耗性を確認するイメージ

防滑性能はC.S.R・D'値、耐傷性・耐摩耗性・耐水性はJIS規格試験の結果表で確認し、業者の自称データではなく第三者機関が発行した原本を求めることが重要だ。

①犬の滑り試験:C.S.R・D’値とは

「滑りにくい」という表現はSNSでもよく目にするが、その根拠となる数値が示されていることはほとんどない。犬の滑りにくさを客観的に示す指標が「C.S.R・D'値(Coefficient of Slip Resistance・Dog')」だ。値が大きいほど滑りにくく、一般的に犬が快適に生活できる範囲は0.4〜0.7程度とされている。一方、人への滑り性(C.S.R値)とペットへの滑り性(C.S.R・D'値)は異なる指標であり、「人が滑りにくいからペットも滑りにくい」とは限らない。業者にC.S.R・D'値の測定試験結果を請求し、数値の根拠を確認することが重要だ。

②耐傷性・耐摩耗性・耐水性のJIS規格試験

ペットとの生活で重要な耐久性の根拠となるのが以下のJIS規格試験だ。試験名と規格番号が明記された第三者機関の試験結果表を確認することが、「長持ちする」「傷に強い」という業者の言葉を客観的に評価する唯一の方法だ。

試験の種類対応JIS規格ペット家庭での意義
引っかき硬度試験JIS K 5600-5-4爪による引っかき傷への耐性を示す
耐傷性評価試験JIS K 5600-5-11生活傷への耐性の客観的な評価
耐摩耗性評価試験JIS K 5600-5-9日常的な歩行摩耗への耐久性を示す
耐水性評価試験JIS K 5600-6-1粗相や水分への耐性を示す
付着性試験(クロスカット法)JIS K 5600-5-6床材へのコーティングの密着強度を示す

引っかき硬度の詳細な評価方法についてはフロアコーティングの引っかき硬度試験とはで詳しく解説している。これらの試験をすべて第三者機関で実施・公開している業者は、業界全体では決して多くないのが現状だ。

施工前に確認すべき「機能性エビデンス」のポイント

SIAAマーク取得の抗菌・抗ウイルス・防カビ機能性エビデンスを確認するイメージ

抗菌・抗ウイルス・防カビの機能性は、SIAAマーク取得の有無と第三者機関の試験結果で裏付けを確認することが重要だ。「抗菌」と表記されていても、第三者機関の認証を受けていない場合は自称にすぎない。

SIAAマーク取得の有無が機能性の証明

SIAA(抗菌製品技術協議会)は、抗菌・抗ウイルス・防カビ製品の安全性と有効性を第三者機関として認証する業界団体だ。SIAAマークが付与された製品は、人体への安全性と機能的な有効性の両方が検証されている。また、抗菌・抗ウイルス・防カビの3機能すべてでSIAAマークを取得している製品は、業界内でも非常に限られている。さらに、機能性の有無を確認する際には、SIAAの認証番号まで確認することで、より信頼性の高い判断ができる。

信頼できる業者の見分け方:証明書を「見せてもらえるか」が最大の判断基準

証明書原本を確認することで信頼できるフロアコーティング業者を見分けるイメージ

信頼できる業者かどうかを判断する最大の基準は、試験結果を原本で公開し、保証書を書面で提供できるかどうかだ。口頭での「安全です」「実績があります」という説明は、裏付けのある情報にはならない。

口頭説明だけの業者が危険な理由

フロアコーティングを扱う業者の多くは、自社ホームページに「ペット対応」「安全な素材」と表記している。一方、その根拠となる試験機関名・規格番号・結果数値を具体的に公開している業者は限られている。施工を依頼する前に、以下の書類を業者へ請求してほしい。なお、請求に応じない、または「社内資料のため開示できない」と回答する業者は、エビデンスの有無にかかわらず慎重に検討することをお勧めする。

  • F☆☆☆☆登録証明書(発行機関名・登録番号入り)
  • VOC13物質試験結果表(第三者機関名・試験規格・数値入り)
  • 食品衛生法規格試験結果表
  • C.S.R・D'値の測定試験結果
  • JIS規格試験結果表(耐傷性・耐摩耗性・引っかき硬度等)
  • 施工品質保証書(保証期間・保証内容・保証対象外条件が明記されたもの)

施工業者を選ぶ際の品質基準として、日本ハウスコーティング協会(JHCA)の加盟店基準も参考になる。加盟店は保証引継制度の対象となるため、万が一業者が廃業した場合も保証が継続される。保証については期間の長さだけでなく「何が保証対象で、何が保証対象外か」を書面で確認することが重要だ。

ワンニャンすべらんコーティングが実践するエビデンス公開

ワンニャンすべらんコーティングのエビデンス一覧を確認するイメージ

ワンニャンすべらんコーティングは、室内飼育用のペット専用に開発され、第三者機関によるJIS規格評価試験をクリアしたフロアコーティングだ。安全性・性能・機能性のすべてについて、自社評価ではなく第三者機関の試験結果を公開する姿勢が、信頼の根拠となっている。

確認項目試験・認証の内容登録・試験機関
ホルムアルデヒド(安全性)F☆☆☆☆登録証明書取得一般社団法人日本塗料工業会
VOC13物質(安全性)13物質すべて試験クリア(一財)ボーケン品質評価機構
床を舐めても安全(安全性)食品衛生法規格試験クリア(一財)ボーケン品質評価機構
皮膚刺激性(安全性)OECD TG 404準拠試験クリア第三者試験機関
犬の防滑性能(性能)C.S.R・D'値による設計・測定第三者試験機関
耐傷性・耐摩耗性等(性能)JIS規格各試験クリア第三者試験機関
抗菌・抗ウイルス・防カビ(機能性)SIAAマーク トリプル取得(業界初)SIAA(抗菌製品技術協議会)
施工品質保証30年保証(書面提供)株式会社M&M

「SNSで見たから」ではなく、「試験結果の原本を確認できたから」という根拠ある判断でフロアコーティングを選ぶことが、愛するペットの健康を守る最も確実な方法だ。実際のお客様の声もぜひ確認してほしい。

フロアコーティングが向かないケース・注意点

フロアコーティングの施工条件と保証対象外条件を確認するイメージ

ワンニャンすべらんコーティングを含むフロアコーティング全般には、施工できない条件や向かないケースが存在する。事前に確認しておくことで、施工後の後悔を防ぐことができる。

  • 施工できない床材・状態:既存のワックスが厚く残っている床、著しく傷んでいる床、一部のクッションフロア・Pタイルなど
  • 完全には滑らない保証はない:ペットのダッシュ時のスタート・ストップやスピン・ターン時にはすべることがある
  • 個体差による効果の変化:足裏の汚れ(土・砂)、肉球の乾燥、爪・毛が長い状態ではすべりやすくなる場合がある
  • 環境による変化:乾燥しやすい冬場は防滑性能が変化する場合があり、加湿器の使用が推奨される
  • 保証対象外の条件:椅子の引き摺り傷・天災による破損・粘着物の付着による損傷・耐震マットや滑り止めシートの使用による損傷は保証対象外だ

なお、すべての傷や汚れを完全に防ぐことはできない。また、すべての菌やウイルスを抑制できるものでもない。ご不明な点は施工前に必ず確認してほしい。品質・保証の詳細は品質・性能・機能ページでも確認できる。

よくある質問

Q. ペット用フロアコーティングはSNSの情報だけで選んでいいですか?
SNSだけでの選択は危険だ。PR案件や個人の感想が混在しており、安全性・性能の根拠が示されていないケースがほとんどだ。必ず第三者機関の試験結果を施工前に確認してほしい。
Q. ペット用フロアコーティングの安全性はどうやって確認しますか?
第三者機関の証明書を業者へ請求して確認する。F☆☆☆☆登録証明書・VOC13物質試験結果表・食品衛生法規格試験結果表の3点が最低限必要な書類だ。請求に応じない業者は慎重に検討してほしい。
Q. フロアコーティング施工後すぐにペットを歩かせても大丈夫ですか?
施工完了後の硬化時間を確認してから入室させるべきだ。製品や環境により硬化時間は異なる。業者から指定された時間が経過した後にペットを入室させるのが基本だ。
Q. C.S.R・D'値とは何ですか?
犬の滑りにくさを数値で示す指標だ。「Coefficient of Slip Resistance・Dog'」の略で、値が大きいほど滑りにくいとされている。人への滑り値(C.S.R値)とは異なる指標で、ペット専用の試験として実施される。
Q. ペット用フロアコーティングの保証期間はどのくらいが目安ですか?
信頼できる業者なら20〜30年の施工品質保証が目安だ。ただし保証期間の長さだけでなく、何が保証対象で何が対象外かを書面で確認することが重要だ。
Q. SIAAマークとは何ですか?なぜ重要ですか?
SIAA(抗菌製品技術協議会)が認証するマークだ。抗菌・抗ウイルス・防カビの効果と安全性を第三者として認証しており、自称するだけの製品との違いを客観的に判断できる。
Q. フロアコーティングが向かないケースはありますか?
一部の床材・状態には施工できないケースがある。既存ワックスが厚く残っている床、クッションフロアの種類によっては対応不可の場合もあるため、施工前の現地調査が必須だ。

この記事の監修・執筆

フロアコートプロ 専門スタッフ

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