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ペット用フロアコーティングの選び方|エビデンス7項目で確認する

ペット用の選び方で迷ったら、「SNSで見てかわいいと思ったけど、本当に安全なの?」という視点を持ちたい。InstagramやX(旧Twitter)には施工後の写真や体験談があふれているが、安全性・性能・機能性を裏付ける根拠が示されていないことも多い。この記事では、「エビデンス(試験の根拠)」を軸にペット用フロアコーティングを選ぶための確認ポイントを解説する。

この記事でわかること

  • SNSのフロアコーティング情報だけでは判断しにくい理由
  • 施工前に業者へ確認すべき「安全性・性能・機能性」の試験エビデンス7項目
  • C.S.R・D'値・F☆☆☆☆・VOC13物質試験など第三者試験の読み方と確認方法
  • 業者を比べるときの判断基準
  • ワンニャンすべらんコーティングが公開しているエビデンス

ペット用の選び方|SNSの情報だけでは判断しにくい理由

ペット用の選び方でSNSの情報と第三者試験データを比べるイメージ

ペット用の選び方とは、SNSの口コミや見た目の印象ではなく、第三者機関が発行する安全性・性能・機能性の試験結果を事前に確認したうえで判断する方法だ。

SNSには施工後の美しいフローリングや、元気に走り回るペットの動画があふれている。しかし、そうした投稿の大半は「映える情報」であり、コーティング剤の成分・試験データ・保証条件といった肝心な情報が抜け落ちている。SNSの投稿は「見た目」を知るには役立つが、「安全かどうかを判断する根拠」としては使いにくい。

また、SNSには企業から報酬を受けて投稿する「PR案件(広告)」が混在しており、「#PR」「#提供」の表記がないまま商品を紹介しているアカウントも存在する。こうした投稿では商品の良い面が強調されやすい。さらに、個人の感想はその人のペットの種類・床材・生活環境によって異なるため、「うちでも同じか」の判断材料にはしにくい。

「映え」と「安全」は別物:情報の種類を見抜く

SNS情報を見る際には、以下の区別を意識することが重要だ。

情報の種類内容の特徴選び方の参考度
PR案件・広告投稿商品の良い面を強調。安全性の根拠データなし低い
個人の感想・体験談その人の環境に依存。再現性が不明参考程度
業者公式サイトの自社データ試験機関・規格が示されているかを確認内容による
第三者機関の試験結果表(原本)客観的な数値・規格番号に基づく高い

そのため、SNS投稿を参考にする場合でも、最終的な判断の前に第三者機関の試験結果を確認したい。

ペット用の選び方に「エビデンス確認」が必要な理由

床に近いペットの生活環境とコーティング安全性確認の重要性を示すイメージ

ペット用の選び方でエビデンスの確認が大切なのは、人間よりも床に近い環境で長時間を過ごすからだ。フローリングの上で寝る、床を舐める、爪や肉球で床に常時接触するといった生活習慣があるため、コーティング剤に関する試験の内容を確認しておきたい。

人より床に近い生活をしているペット

人間が床に直接触れる時間は限られているが、犬や猫は一日の多くを床の上で過ごす。また、グルーミング(毛づくろい)の習慣から、床に付着した物質を口に入れることもある。施工するコーティング剤の試験の内容と範囲を、第三者機関のデータで確認しておきたい。体調に関する心配は獣医師に相談してほしい。

「安全で高性能」という表記を見たら、裏付けとなる試験機関名・試験規格・結果を確認したい。飼い主側が「何を確認すればよいか」を把握しておくと、説明の根拠を確かめやすくなる。

ペット用の選び方①安全性のエビデンス3つのポイント

ペット用の選び方で確認する安全性の試験(F☆☆☆☆・VOC・食品衛生法)のイメージ

安全性は「F☆☆☆☆登録証明書」「VOC13物質試験」「食品衛生法規格試験・皮膚刺激性試験」の3点を第三者機関の原本で確認することが重要だ。いずれも施工前に業者へ請求できる書類だ。

①F☆☆☆☆登録証明書(一般社団法人日本塗料工業会)

F☆☆☆☆(フォースター)は、ホルムアルデヒドの放散量の区分のうち最上位のものだ。ただし注意が必要なのは、「ホルムアルデヒドの試験評価書があること」と「F☆☆☆☆を正式に取得・登録していること」は別物だという点だ。正式な登録は一般社団法人日本塗料工業会への登録が必要であり、登録証明書を発行してもらって初めて取得と認められる。業者には「F☆☆☆☆登録証明書(原本)」を請求し、登録機関名と証明書番号を必ず確認してほしい。

②VOC13物質試験(厚生労働省指針値対象)

厚生労働省は室内空気汚染の原因となる揮発性有機化合物(VOC)13種類について濃度指針値を定めている。建築基準法の規制対象はホルムアルデヒドだが、残る物質についても確認しておきたい。第三者機関による13物質の放散量測定試験の結果を、試験結果表(試験機関名・試験規格・結果数値が明記されたもの)の原本を確認してほしい。なお、VOC試験の詳しい読み方はフロアコーティングVOC13物質試験とはで解説している。

③食品衛生法規格試験・皮膚刺激性試験(OECD TG 404)

食品衛生法の規格基準を準用した試験は、食品の器具・容器包装向けの規格基準を準用して溶出を確認するもので、経口での毒性を評価する試験ではない。また、急性皮膚刺激性試験(OECD No.404に準拠)は、加工シートが皮膚に触れた際の刺激性を評価したもので、4製品の加工シートがP.I.I.=0だった(経口安全性を示すものではない)。

ペット用の選び方②性能のエビデンス3つのポイント

JIS規格試験結果表でフロアコーティングの耐傷性・耐摩耗性を確認するイメージ

ペット用の選び方では、防滑性能はC.S.R・D'値、耐傷性・耐摩耗性・耐水性はJIS規格試験の結果表で確認し、第三者機関が発行した報告書で確かめたい。

①犬の滑り試験:C.S.R・D’値とは

「滑りにくい」という表現はSNSでもよく目にするが、根拠となる数値が示されていることは少ない。犬の滑りにくさを示す指標が「C.S.R・D'値」だ。値が大きいほど滑りにくい。JIS A 1454:2022に準拠した犬足裏相当のすべり評価で、ワンニャンすべらんはC.S.R・D'値0.61でした(人歩行用のC.S.R値とは別の指標です)。一方、人への滑り性(C.S.R値)とペットへの滑り性(C.S.R・D'値)は異なる指標であり、「人が滑りにくいからペットも滑りにくい」とは限らない。業者にC.S.R・D'値の測定試験結果を請求し、数値の根拠を確認することが重要だ。

②耐傷性・耐摩耗性・耐水性のJIS規格試験

ペットとの生活で重要な耐久性の根拠となるのが以下のJIS規格試験だ。試験名と規格番号が明記された第三者機関の試験結果表を確認すると、「長持ちする」「傷に強い」という言葉の根拠を確かめやすい。

試験の種類対応JIS規格ペット家庭での意義
引っかき硬度試験JIS K 5600-5-4爪による引っかき傷への耐性を示す
耐傷性評価試験JIS K 5600-5-11生活傷への耐性の客観的な評価
耐摩耗性評価試験JIS K 5600-5-9日常的な歩行摩耗への耐久性を示す
耐水性評価試験JIS K 5600-6-1粗相や水分への耐性を示す
付着性試験(クロスカット法)JIS K 5600-5-6床材へのコーティングの密着強度を示す

引っかき硬度の詳細な評価方法についてはフロアコーティングの引っかき硬度試験とはで詳しく解説している。

ペット用の選び方③機能性のエビデンスのポイント

SIAAマークの対象製品と機能を確認するイメージ

ペット用の選び方では、抗菌・防カビなどの機能性も、SIAAマークの登録と試験結果で確認したい。「抗菌」と表記されていても、どの製品がどの機能で登録されているかを確認しよう。

SIAAマークの登録を確認する

SIAA(抗菌製品技術協議会)は、抗菌・抗ウイルス・防カビなどの加工製品について、試験方法や表示のルールを定め、基準を満たした製品を登録している団体だ。SIAAマークは機能ごとに登録されるため、対象となる製品と機能、登録番号を確認したい。

ペット用の選び方④業者の比べ方:証明書を「見せてもらえるか」

ペット用の選び方で証明書を確認して業者を比べるイメージ

業者を比べる基準の一つは、試験結果を報告書で確認でき、保証書を書面で提供できるかどうかだ。口頭での「安全です」「実績があります」という説明は、書面で確かめたい。

口頭の説明だけでは確かめにくい理由

「ペット対応」「安全な素材」という表記を見たら、根拠となる試験機関名・規格番号・結果を確認したい。施工を依頼する前に、以下の書類の確認を業者に相談してほしい。回答の内容は、業者を比べる材料になる。

  • F☆☆☆☆登録証明書(発行機関名・登録番号入り)
  • VOC13物質試験結果表(第三者機関名・試験規格・数値入り)
  • 食品衛生法規格試験結果表
  • C.S.R・D'値の測定試験結果
  • JIS規格試験結果表(耐傷性・耐摩耗性・引っかき硬度等)
  • 施工品質保証書(保証期間・保証内容・保証対象外条件が明記されたもの)

施工業者を選ぶ際の品質基準として、日本ハウスコーティング協会(JHCA)への加盟状況も参考になる。保証引継制度などの条件は、協会の案内で確認してほしい。保証については期間の長さだけでなく「何が保証対象で、何が保証対象外か」を書面で確認することが重要だ。

ワンニャンすべらんコーティングのエビデンス公開

ワンニャンすべらんコーティングのエビデンス一覧を確認するイメージ

ワンニャンすべらんコーティングは、犬や猫の滑りやすさに配慮して開発したペット専用のフロアコーティングだ。安全性・性能・機能性について、第三者機関の試験結果を公開している。

確認項目試験・認証の内容登録・試験機関
ホルムアルデヒド(安全性)F☆☆☆☆登録証明書取得一般社団法人日本塗料工業会
VOC13物質(安全性)13物質すべて定量下限未満(一財)ボーケン品質評価機構
食品衛生法の規格基準(安全性)規格基準を準用した試験で適合を確認第三者試験機関
皮膚刺激性(安全性)OECD No.404に基づく試験でP.I.I.=0(加工シート)第三者試験機関
犬の防滑性能(性能)犬足裏相当のすべり評価でC.S.R・D'値0.61第三者試験機関
耐傷性・耐摩耗性等(性能)引っかき硬度6H、耐摩耗減量78mgなど第三者試験機関
抗菌・抗ウイルス・防カビ(機能性)SIAAマーク登録(機能ごとの対象を確認)SIAA(抗菌製品技術協議会)
施工品質保証施工品質保証30年(保証年数は耐用年数ではありません)株式会社M&M

「SNSで見たから」ではなく、「試験結果を確認できたから」という根拠ある判断が、ペット用の選び方の基本だ。実際のお客様の声もぜひ確認してほしい。

フロアコーティングが向かないケース・注意点

フロアコーティングの施工条件と保証対象外条件を確認するイメージ

ワンニャンすべらんコーティングを含むフロアコーティング全般には、施工できない条件や向かないケースが存在する。事前に確認しておきたい。

  • 施工できない床材・状態:既存のワックスが厚く残っている床、著しく傷んでいる床、一部のクッションフロア・Pタイルなど
  • 完全には滑らない保証はない:ペットのダッシュ時のスタート・ストップやスピン・ターン時にはすべることがある
  • 個体差による効果の変化:足裏の汚れ(土・砂)、肉球の乾燥、爪・毛が長い状態ではすべりやすくなる場合がある
  • 環境による変化:乾燥しやすい冬場は防滑性能が変化する場合があり、加湿器の使用が推奨される
  • 保証の対象外となる条件:保証書と保証内容のページで確認してほしい(椅子の引き摺り傷・天災による破損などは対象外になることがある)

なお、すべての傷や汚れを完全に防ぐことはできない。また、すべての菌やウイルスを抑制できるものでもない。ご不明な点は施工前に必ず確認してほしい。品質・保証の詳細は品質・性能・機能ページでも確認できる。

ペット用フロアコーティングに関するよくある質問のイメージ

ペット用の選び方に関するよくある質問

Q. ペット用フロアコーティングはSNSの情報だけで選んでいいですか?
SNSだけで判断するのはおすすめしない。PR案件や個人の感想が混在しており、安全性・性能の根拠が示されていないことも多い。第三者機関の試験結果を施工前に確認してほしい。
Q. ペット用フロアコーティングの安全性はどうやって確認しますか?
第三者機関の証明書を業者へ請求して確認する。F☆☆☆☆登録証明書・VOC13物質試験結果表・食品衛生法規格試験結果表の3点を確認したい。
Q. フロアコーティング施工後すぐにペットを歩かせても大丈夫ですか?
施工完了後の硬化時間を確認してから入室させるべきだ。製品や環境により硬化時間は異なる。業者から指定された時間が経過した後にペットを入室させるのが基本だ。
Q. C.S.R・D'値とは何ですか?
犬の滑りにくさを数値で示す指標だ。「Coefficient of Slip Resistance・Dog'」の略で、値が大きいほど滑りにくいとされている。人歩行用のC.S.R値とは異なる指標で、犬足裏相当の条件で測定される。
Q. ペット用フロアコーティングの保証期間はどのくらいが目安ですか?
フロアコートプロのワンニャンすべらんは施工品質保証30年だ(保証年数は耐用年数ではありません)。保証期間の長さだけでなく、何が保証対象で何が対象外かを書面で確認することが重要だ。
Q. SIAAマークとは何ですか?なぜ重要ですか?
SIAA(抗菌製品技術協議会)の基準を満たした製品に表示されるマークだ。抗菌・抗ウイルス・防カビなど機能ごとに登録されるため、対象となる製品と機能を確認できる。
Q. フロアコーティングが向かないケースはありますか?
一部の床材・状態には施工できないケースがある。既存ワックスが厚く残っている床、クッションフロアの種類によっては対応不可の場合もあるため、施工前の現地調査で確認してほしい。

この記事について

記事確認者:フロアコートプロ 施工課
最終更新日:2026年9月17日

株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。

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