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水性フロアコーティングとは|特徴・試験結果の比較と選び方

水性フロアコーティングとは何か。塗料の分野では、VOC(揮発性有機化合物)の排出を抑える水性塗料の利用が広がっている。本記事では、水性フロアコーティングの特徴、株式会社M&Mの製品の試験結果の比較、向くケース・向かないケース、業者選びのポイントを解説する。

この記事でわかること

  • 水性フロアコーティングの特徴と、水性塗料が広がる背景
  • 「水性は弱い」というイメージと、試験結果の比較
  • 水性UV・水性ウレタンの試験結果と施工品質保証
  • 水性が向くケース・向かないケース・保証の対象外となる例
  • 失敗しない業者選びのチェックポイント

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目次

水性フロアコーティングとは|定義と水性塗料が広がる背景

水性フロアコーティングを施工したリビングのイメージ

水性フロアコーティングの定義

水性フロアコーティングとは、水を主成分とした樹脂塗料で床表面を保護する施工技術である。有機溶剤を主な溶媒とする塗料(溶剤系・油性)に比べて、VOCの排出や施工時のにおいが少ない傾向がある。

樹脂や硬化の方法により、水性UV硬化型・水性ウレタン系などに分かれる。それぞれ特徴が異なるため、住まいの条件に合わせて選ぼう。

水性塗料が使われるようになった背景

水性塗料が使われるようになった背景には、主に次のようなものがある。

1つ目は作業環境への配慮だ。有機溶剤を扱う作業では、労働安全衛生法や有機溶剤中毒予防規則にもとづく管理が必要になる。2つ目は環境への配慮である。VOCは大気汚染の原因物質の一つとされ、排出を抑える取り組みが進められている。

3つ目は、水性塗料の品質の向上だ。以前に比べて、用途に合わせた水性の製品が増えている。

2026年の中東情勢と塗料の供給

2026年に入り、中東情勢の影響で、石油由来のナフサの供給が不安定になった。ナフサはシンナーなどの溶剤や、塗料の樹脂の原料にもなる。

その影響で、塗料業界では、シンナー製品や溶剤系塗料の値上げ、出荷制限、受注停止などが相次いで発表された。水性塗料も値上げの対象になっており、水性であれば影響を受けないというわけではない。価格や納期は変わることがあるため、見積もりの際に確認しよう。

「水性フロアコーティングは弱い」は本当か|試験結果で確認

試験の結果を比べるイメージ

「水性は弱い」というイメージ

水性フロアコーティングには、「油性に比べて弱い」というイメージを持つ方もいる。

性能は、製品ごとに試験の結果で確認するのが確実だ。株式会社M&Mの製品では、水性の2製品(M水性UV・M水性フロア)も、ほかの製品と同じ条件で試験している。

試験結果で見る水性フロアコーティングの性能

株式会社M&Mの製品の試験では、水性の2製品も、耐水性・耐溶剤性・付着性の試験で異常を認めなかった。

一方で、引っかき硬度や耐摩耗減量には製品ごとに差がある(次の比較表を参照)。「水性だから弱い」「水性でも同じ」と決めつけず、試験の結果と用途をあわせて選ぼう。

水性フロアコーティングの種類|フロアコートプロで選べる2製品

2種類のコーティングのサンプルのイメージ

水性UVフロアコーティング|紫外線で硬化・施工品質保証20年

水性UVフロアコーティングは、紫外線(UV)を照射して硬化させるタイプで、超光沢に仕上がる。引っかき硬度は4H、同一条件の耐摩耗性試験での耐摩耗減量は68mgだった(M水性UV)。施工品質保証は20年だ(保証年数は耐用年数ではない)。

光沢感を重視する方に向いている。施工後に入居できるまでの時間は、施工時の案内を確認しよう。

水性ウレタンフロアコーティング|中光沢・施工品質保証10年

水性ウレタンフロアコーティングは、低臭の水性タイプで、中光沢に仕上がる。引っかき硬度はHB、同一条件の耐摩耗性試験での耐摩耗減量は103mgだった(M水性フロア)。施工品質保証は10年だ。

費用を抑えたい場合の選択肢になる。硬い物の落下や、家具の引きずりには注意しよう。

実際の施工前後の変化は施工事例(ビフォーアフター写真)でご確認いただけます。

水性フロアコーティングとほかの製品の試験結果の比較

製品ごとの試験結果の比較のイメージ

試験項目別の比較

株式会社M&Mの製品を、同じ条件で試験した結果を比べたのが下記の表である(一般財団法人 日本塗料検査協会の試験結果報告書にもとづく)。

試験項目M水性UVM水性フロアMシリコンMガラスセラミックガラス
引っかき硬度4HHB4H6H6H
耐摩耗減量68mg103mg45mg28mg14mg
耐水性(膨れ・付着性)膨れなし・100/100膨れなし・100/100膨れなし・100/100膨れなし・100/100膨れなし・100/100
耐溶剤性(点滴法)異常なし異常なし異常なし異常なし異常なし
施工品質保証20年10年20年20年30年

比較表からわかること

※引っかき硬度はJIS K 5600-5-4、耐摩耗減量は同一条件の耐摩耗性試験(値が小さいほど摩耗しにくい)、耐水性はJIS K 5600-6-1、耐溶剤性はJIS K 5600-6-1の方法3(点滴法)に準じた試験の結果。保証年数は耐用年数ではない。

耐水性・耐溶剤性の試験では、5製品とも異常を認めなかった。一方、引っかき硬度と耐摩耗減量には差があり、水性の2製品は、セラミックガラスやMガラスに比べて耐摩耗減量が大きい(摩耗しやすい)。においの少なさを重視するか、摩耗への強さを重視するかなど、用途に合わせて選ぼう。

水性フロアコーティングを選ぶときの4つのポイント

水性フロアコーティングを選ぶときのポイントのイメージ

①性能|耐水性・耐溶剤性の試験結果と、硬さ・摩耗の差

水性フロアコーティングの2製品も、耐水性・耐溶剤性・付着性の試験で異常を認めなかった。引っかき硬度や耐摩耗減量は、比較表で確認しよう。

②においとVOC|溶剤系より少ない傾向

水性の塗料は、有機溶剤の使用が少ないため、施工時のにおいやVOCの放散が少ない傾向がある。株式会社M&Mの製品のVOC13物質の放散試験(JIS A 1901/A 1902-3・ボーケン)では、対象7製品で13物質がいずれも定量下限未満だった。においや化学物質に敏感な方は、施工前に相談してほしい。

③環境配慮|VOCの排出を抑える

水性の塗料は、有機溶剤の使用を抑えられるため、VOCの排出を減らす取り組みにもつながる。なお、F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量が最も少ない区分)の登録商品は、日本塗料工業会の登録商品リストで確認できる(対象製品と区分を確認)。

④補修と保証|施工後の対応を確認する

施工後に補修が必要になったときの対応も、事前に確認しておきたい。保証期間中の補修の対象と条件は、保証書と保証内容のページで確認しよう。

なお、フロアコーティング全種類の比較についてはフロアコーティング5種類の比較でも解説している。

水性フロアコーティングが向くケース・向かないケース

水性フロアコーティングが向くケースと向かないケースの床材を検討するシーン

水性が向くケース・対象読者

以下のようなケースでは、水性フロアコーティングが特に向いている。

  • 新築マンション・新築戸建ての入居前施工
  • 小さな子ども・高齢者・ペットがいて、施工時のにおいが気になる家庭
  • 施工時のにおいをできるだけ抑えたい方
  • 費用を抑えたい方(水性ウレタン)

水性が向かないケース・注意が必要な床材

一方、以下のケースでは水性が向かない、または事前確認が必要だ。

  • コルクフローリング:コーティング剤が浸透しすぎる場合がある
  • クッションフロア:下地が柔らかく密着性が低下する場合がある
  • 既存ワックスが厚く残っている床:剥離作業が必要で、追加費用がかかる場合がある
  • 床暖房がある床:床暖房の仕様を施工前に確認する

保証の対象外となる例

次のようなケースは、保証の対象外となる例だ(詳しい条件は保証書で確認してほしい)。

  • 水濡れの長期放置による床材の変形・腐食
  • 施工後の床材の反りや膨らみ(下地・建物起因)
  • 入居後の傷・へこみ・変色(生活起因)
  • 施主自身でのメンテナンス剤使用による変質

ワックスとフロアコーティングの違い

ワックスとフロアコーティングは別のものだ。ワックスは定期的な塗り直しが必要だが、フロアコーティングは硬化して床の表面に塗膜をつくる。費用も異なるため、見積もりの際は商品の種類を確認しよう。

📋 あなたの床は水性コーティングで施工できますか?

施工できるかは、床材の種類と状態によって変わります。お見積もり(無料)の際にご相談ください。

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失敗しない水性フロアコーティング業者の選び方|確認したいポイント

業者の試験結果の公開状況を確認するイメージ

認証・試験の結果を公開しているか

商品の性能・安全性について、第三者機関の試験の結果を公開しているかを確認しよう。確認したい認証・試験データは、次のとおりだ。

  • ISO 9001:2015(会社の品質マネジメントシステムの認証。製品の性能を証明するものではない)
  • SIAAマーク(抗菌・抗ウイルス・防カビなど。対象製品と区分を確認)
  • F☆☆☆☆(ホルムアルデヒド放散量が最も少ない区分。対象製品を確認)
  • VOC13物質の放散試験の結果(定量下限未満かどうか)

カタログの表現だけでなく、試験の条件と結果を確認できると安心だ。株式会社M&Mの試験データは、品質・性能・機能のページで公開している。

保証年数とJHCAの施工保証引継制度

フロアコートプロの施工品質保証は、水性UVが20年、水性ウレタンが10年、セラミックガラスとワンニャンすべらんが30年だ(保証年数は耐用年数ではない)。あわせて、施工した企業が廃業した場合の扱いも確認しておきたい。

日本ハウスコーティング協会(JHCA)の施工保証引継制度では、施工した企業が廃業した場合に、協会加盟店が施工保証を引き継ぐとされている。対象は正会員の施工で、協会の施工ガイドラインに則った施工が必要だ。フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。

ショールームで実物体験ができるか

質感・光沢感・滑りにくさなどは、実物を見て触れると分かりやすい。フロアコートプロでは、東京都練馬区のショールーム(予約制)で施工サンプルを確認できる。ワンニャンすべらんの公式サイトでは、愛犬・愛猫と一緒に床を体験できるショールームとして案内している。

水性フロアコーティングの費用の考え方

水性フロアコーティングの見積書を確認するイメージ

コーティングの種類と施工品質保証

水性フロアコーティングの費用は、種類や施工面積によって変わるため、一律の金額では示せない。種類ごとの施工品質保証と引っかき硬度は、次のとおりだ。

コーティング種類施工品質保証引っかき硬度
水性UVコーティング20年4H
水性ウレタンコーティング10年HB

費用が変動する要因

実際の施工費用は施工面積、床材の種類、既存ワックスの除去有無、補修箇所の有無などで変動する。LDKのみか全室かによって総額が変わるため、正確な金額はお見積もり(無料)で確認してほしい。費用の考え方は、床コーティングの費用の記事でも解説している。

📋 費用の詳細はお見積もりで確認できます

床面積・床材・既存ワックスの状況により金額が変わります。お見積もりは無料です。

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よくある質問のイメージ

水性フロアコーティングに関するよくある質問

Q. 水性フロアコーティングは、ほかのコーティングより弱いのか?
株式会社M&Mの製品の試験では、水性の2製品も耐水性・耐溶剤性・付着性の試験で異常を認めなかった。一方、引っかき硬度(M水性UV:4H、M水性フロア:HB)や耐摩耗減量(68mg・103mg)は、セラミックガラス(6H・14mg)などと差がある。用途に合わせて選ぼう。
Q. ペットや小さな子どもがいる家庭で、水性を選ぶ利点はあるか?
水性の塗料は、施工時のにおいが少ない傾向がある。株式会社M&Mの製品のVOC13物質の放散試験では、対象7製品で13物質がいずれも定量下限未満だった。ペットがいる場合は、施工中の避難場所も事前に相談してほしい。
Q. 水性ウレタン(施工品質保証10年)とセラミックガラス(30年)は、どう選べばよいか?
予算と住まい方によって変わる。費用を抑えたい場合は水性ウレタン、摩耗への強さや保証の年数を重視する場合はセラミックガラスが候補になる。保証年数は耐用年数ではないため、試験の結果や費用とあわせて比べよう。
Q. 既存ワックスが残っていても水性コーティングは施工できるか?
既存ワックスが残ったまま施工すると、塗膜が剥がれる原因になる。施工前にワックスの剥離が必要で、ワックスの厚みや状態によっては追加費用がかかる場合がある。現地調査で確認してほしい。
Q. まず相談だけしてみたいのですが、費用はかかりますか?
お見積もりは無料だ。ショールームでの実物確認も受け付けている。まずは気軽に相談してほしい。
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業者を選ぶ際は、日本ハウスコーティング協会(JHCA)への加盟状況も参考になる。施工保証引継制度などの条件は、協会の案内で確認しよう。

記事確認者:フロアコートプロ 施工課
最終更新日:2026年9月17日

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