梅雨の部屋のカビ、うんざりしていませんか?カビの専門家が、浴室やクローゼットのカビの原因と対策を徹底解説。掃除方法からおすすめグッズ、根本的な予防法まで、この一本で解決します。

梅雨の時期、ジメジメとした空気とともに気になるのが、住まいのカビ。「掃除してもすぐに出てくる…」「健康への影響も心配…」と悩んでいませんか?
この記事では、年間500件以上のハウスコーティングを手掛ける専門家「フロアコートプロ」が、カビの発生原因から、今日からできる具体的な対策、そしてプロが実践する根本的な除去・予防法まで、あなたの大切な住まいを守るための全知識を徹底解説します。
この記事を最後まで読めば、もう二度とカビに悩まない、快適で健康的な住環境を手に入れられます。さあ、今年の梅雨こそカビと決別しましょう!
この記事の監修者
フロアコートプロ
「キレイなうちにキレイを守る!」をモットーに、フロアコーティングや防カビコーティングなど、多岐にわたるハウスコーティングを提供。年間2,000件以上の豊富な施工実績と専門知識を活かし、お客様一人ひとりの住まいの悩みに寄り添い、快適な暮らしをサポートしています。
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梅雨にカビが大量発生!知っておきたい3つの原因
梅雨にカビが発生しやすいのは、カビが繁殖するための「3つの条件」が完璧に揃ってしまうからです。まずは敵を知ることから始めましょう。
条件 |
詳細 |
1. 温度 (20~30℃) |
カビが最も活発になる温度。まさに梅雨の時期の気温と一致します。 |
2. 湿度 (70%以上) |
カビの発生スイッチが入る湿度。梅雨の時期は80%を超える日も珍しくありません。 |
3. 栄養源 |
ホコリ、髪の毛、皮脂、石鹸カス、食べかすなど、家の中にあるほとんどの有機物がカビのご馳走になります。 |
【要注意】家の中のカビ発生危険エリアTOP5
特に以下の場所は、3つの条件が揃いやすく、カビの温床となりがちです。ご自宅の状況と見比べてみてください。
- 浴室: 最も危険な場所。高温多湿で、石鹸カスや皮脂など栄養も豊富。
- クローゼット・押し入れ: 空気の流れが悪く湿気がこもりやすい。衣類や布団が湿気を吸い、カビの栄養源に。
- キッチン: 水回りの湿気と、調理時の油汚れや食材カスがカビを呼び寄せます。
- 窓・サッシ周り: 屋外との温度差で結露が発生しやすく、ホコリも溜まりやすい場所です。
- エアコン内部: 冷房運転で内部が結露し、ホコリを栄養源にカビが繁殖。カビの胞子を部屋中に撒き散らす原因にも。

今すぐできる!カビ予防の基本アクション3選
カビ対策の基本は、先ほどの「3つの条件」を一つでも断ち切ることです。今日から始められる予防策をご紹介します。
① 正しい換気で湿気を追い出すコツ
最も簡単で効果的なのが換気です。ポイントは「空気の通り道」を作ること。
- 1日に2回以上、5~10分程度窓を開ける。
- 窓は対角線上の2ヶ所を開けると、効率的に空気が入れ替わる。
- クローゼットや押し入れも、換気時は扉を開け放つ。
- 雨の日でも、換気扇を回したり、窓を少し開けたりして空気を動かすことが重要。
② 除湿機・エアコンの効果的な使い方
家電を上手に使って、湿度を強制的にコントロールしましょう。
- 除湿機: 部屋を閉め切り、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させながら使うと効果倍増。
- エアコン: 「除湿(ドライ)」機能を活用。特に就寝時や留守中につけておくと、湿度を一定に保てます。定期的なフィルター掃除も忘れずに。
③ カビの栄養源を断つ「予防掃除」
カビも生き物。エサがなければ繁殖できません。こまめな掃除でカビの栄養源を断ち切りましょう。
- 浴室: 入浴後、熱いシャワーで壁や床の石鹸カスを流し、最後に冷たいシャワーで浴室全体の温度を下げると効果的。その後、水滴をスクイージーで切るか、タオルで拭き上げると完璧です。
- キッチン: 調理後はシンク周りの水滴を拭き、生ゴミはすぐに密閉して捨てる。
- 部屋全体: ホコリがカビの温床になるため、床や家具の上をこまめに掃除する。
カビが発生!プロが実践する除去の手順とNG行動
予防していてもカビが発生してしまったら、正しい方法で除去することが大切です。間違った方法はカビを広げるだけなので注意してください。
安全なカビ除去の4ステップ
- 準備: 必ずマスク、ゴム手袋、保護メガネを着用。窓を開け、換気扇を回して換気を確保します。
- カビ周辺を濡らす: 霧吹きなどでカビとその周辺を軽く濡らします。カビの胞子が飛散するのを防ぐためです。
- 薬剤で除去:
- 浴室のゴムパッキンなど: 塩素系カビ取り剤を吹き付け、キッチンペーパーで湿布して15~30分放置後、水でしっかり洗い流します。
- 壁紙や木材など: 消毒用エタノールを布に含ませ、優しく拭き取ります。塩素系漂白剤は変色する可能性があるので目立たない場所で試してから使いましょう。
- 乾燥: 最後にしっかりと乾燥させます。ドライヤーなどを使うのも有効です。
プロが警告!絶対やってはいけないカビ取りNG行動
- NG① 乾いた状態でこする: カビの胞子が部屋中に飛散し、被害が拡大します。
- NG② 掃除機で吸う: 掃除機の排気から胞子を撒き散らすことになり、逆効果です。
- NG③ 酢で掃除する: 酢の有機成分がカビの新たな栄養源となり、再発を招く可能性があります。
【根本解決】もう再発させない!最終手段は「防カビコーティング」
「掃除しても、また同じ場所にカビが生えてくる…」そんなしつこいカビとの戦いに終止符を打つのが、私たちプロが提供する「防カビコーティング」です。

防カビコーティングとは、専門の薬剤を浴室やクローゼットの壁などに塗布することで、表面にカビが繁殖できない強力なバリア層を形成する施工です。市販の防カビ剤とは異なり、効果の持続性が高く、一度施工すれば長期間(環境によりますが3~5年以上)カビの発生を抑制します。
プロの防カビコーティングのメリット
- 高い持続性: 面倒なカビ掃除の頻度が劇的に減ります。
- 安全性: 安全基準をクリアした薬剤を使用するため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心です。
- 美観の維持: コーティングが素材を保護し、キレイな状態を長く保ちます。
- 根本原因へのアプローチ: カビの菌糸レベルまで死滅させた上で施工するため、再発リスクを根本から断ち切ります。
施工費用と場所の目安
浴室全体で約30,000円~、トイレや洗面所で約15,000円~が目安です。カビに悩まされる時間や健康リスクを考えれば、非常にコストパフォーマンスの高い投資と言えます。
カビに関するよくある質問 Q&A
- Q1. エアコン内部のカビはどうすれば?
- A1. フィルター掃除はご自身でできますが、内部のファンや熱交換器のカビは専門のエアコンクリーニング業者への依頼が最も安全で効果的です。年に1度はプロによる洗浄をおすすめします。
- Q2. 壁紙に生えたカビは自分で取れますか?
- A2. 表面的なものであればエタノールで拭き取れますが、内部に深く根を張っている場合、壁紙の張り替えが必要になることもあります。塩素系漂白剤を使うと変色リスクが高いので注意してください。
- Q3. 賃貸ですが、カビの責任は誰にありますか?
- A3. 日常的な掃除や換気を怠ったことで発生したカビは入居者責任、建物の構造上の問題(雨漏りなど)が原因の場合は大家さん責任となるのが一般的です。ひどい場合は、まず管理会社や大家さんに相談しましょう。
まとめ:正しいカビ対策で、梅雨を快適に乗り切ろう
梅雨のカビ対策について、原因から予防、除去、そして根本解決策まで解説しました。最後にポイントをまとめます。
- カビは「温度・湿度・栄養源」の3条件で発生。これを一つでも断つことが基本。
- 予防の三原則は「換気」「除湿」「掃除」。
- 発生したカビは、胞子を飛散させないように正しく除去することが重要。
- 繰り返すしつこいカビには、プロによる「防カビコーティング」が最も効果的。
この記事で得た知識を活かし、今日からできる対策を始めてみてください。もし、ご自身での対策に限界を感じたり、根本的にカビ問題を解決したいとお考えでしたら、私たち専門家にご相談ください。