中古住宅の床対策|フローリングの傷・汚れの原因別の補修法と費用の考え方
中古住宅の床対策を検討している方へ。前居住者の生活で生じた擦り傷・凹み・シミは、放置すると見た目だけでなく床材の劣化につながることもあります。本記事では、中古住宅のフローリングの傷・汚れについて、原因ごとの対処方法を、第三者機関の試験結果とあわせて解説します。
この記事でわかること
- 中古住宅の床対策の前に知りたい、傷・汚れの4つの原因と見極め方
- 自分でできる補修・クリーニング方法とDIYの限界
- フロアコーティングで期待できることと第三者機関の試験結果
- フロアコーティングが向かないケース・注意点
- 費用の考え方と業者選び3つのポイント(埼玉エリアのご相談にも対応)
中古住宅の床対策の前に|傷・汚れの4つの原因と見極め方

中古住宅のフローリングの傷・汚れは、原因によって対策方法が大きく異なります。まずは原因を正しく特定することが、適切な解決策を選ぶ第一歩です。
中古住宅のフローリングの傷・汚れとは、前居住者の生活で生じた擦り傷・凹み・シミ・変色・ペットによるダメージなどを指します。原因に応じて、DIY補修・床研磨再生・フロアコーティングなどから対策方法を選びます。
中古住宅のフローリングのダメージは、大きく4種類に分けられます。それぞれ原因と対策が異なるため、ご自身の床がどれに当たるかを確認してみてください。
日常的な使用による擦り傷・摩耗
日々の歩行・椅子の出し入れ・掃除機がけなどによる細かな擦り傷は、よく見られるダメージです。特にリビングや廊下など人の出入りが多い場所では、表面のツヤが失われ全体的にくすんだ印象になります。つまり、床面が広範囲に均一にくすんでいる場合は、この日常摩耗が主因と考えられます。表面的な摩耗であれば、クリーニングと下地処理のうえで、フロアコーティングで保護膜をつくる方法も検討できます。
家具の移動による凹み・打痕
タンス・冷蔵庫・ソファなどの大型家具を引きずった際に生じる線状の傷や、家具の脚が長期間置かれた箇所の凹みもよくあるダメージです。また、物を落とした際の打痕も含まれます。これらは木材そのものが押し潰されたり削れたりしているため、表面のクリーニングだけでは改善できません。深さによっては部分補修・パテ埋め・床研磨再生などの対応が必要になります。
ペットによる引っかき傷・尿シミ・変色
前居住者がペットを飼育していた場合、犬や猫の爪による引っかき傷が筋状に残っていることがあります。また、ペットの尿は、フローリングの変色やシミ・臭いの原因になります。尿が床材の内部まで染み込んでいる場合は、表面のクリーニングだけでは臭いを取り除くのが難しいことがあります。広範囲のダメージは、フロアコーティングまたは床研磨再生での対応を検討してください。
水濡れ・薬品によるシミ・変色
観葉植物の水こぼれ・窓の結露・加湿器の水滴・洗剤の付着などによる白濁や変色も、中古住宅でよく見られるダメージです。特に複合フローリングでは、表面の化粧シートが水分で剥離・浮きを起こしているケースもあります。一方、無垢材の場合は反りや膨張が進んでいる場合があり、コーティング前の下地確認が重要です。
中古住宅の床対策|自分でできる補修・クリーニングと限界

軽度の傷や汚れであれば、市販の補修材や中性洗剤を使ったDIYで対応できる場合があります。ただし、深い傷や広範囲のダメージにはフロアコーティングや床研磨が必要です。
ここでは、自分でできる補修・クリーニングの方法と、専門業者への依頼を検討する目安を解説します。
補修クレヨン・ペンを使った浅い傷の補修方法
浅い擦り傷や色剥げには、ホームセンターで入手できるフローリング補修用クレヨンやペンが手軽です。フローリングの色に近い色を選び、傷の部分に塗り込みます。クレヨンタイプは熱で溶かしてから埋め込むと自然な仕上がりになります。ただし、色合わせが難しく目立たない場所で試してから使用してください。なお、深い凹みや欠けには対応できないため、その場合はパテ埋め用の補修キットを別途検討する必要があります。
汚れの種類別クリーニング方法と適切な洗剤の選び方
汚れの種類によって、効果的な洗剤と方法が異なります。
| 汚れの種類 | 推奨される対処法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 軽い手垢・ホコリ | 固く絞った雑巾+中性洗剤 | 水分を残さず乾拭きで仕上げる |
| 油汚れ | 薄めた重曹水(アルカリ性) | 変色する場合があるため目立たない箇所で試す |
| 頑固なシミ | フローリング専用クリーナー | 無垢材は専用品を使用すること |
| カビ | 専用カビ取り剤+十分な換気 | ゴム手袋着用・素材を傷める可能性あり |
クリーニングでは水分量に注意しましょう。複合フローリング・無垢材ともに、過剰な水分は反りや剥がれの原因になります。雑巾は固く絞り、洗剤を使った後は乾拭きで仕上げてください。
DIYの限界|中古住宅の床対策を専門業者に相談するケース
DIYで対応できる範囲には限界があります。以下に該当する場合は、専門業者への相談をおすすめします。
- 傷や凹みが深く、補修クレヨンでは目立つままになる
- ペットの尿シミ・臭いが床材内部まで浸透している
- 広範囲にわたる擦り傷・摩耗で全体的にくすんでいる
- 水濡れによる浮き・反りが発生している
- 床の美観を保ちたい
このような場合は、フロアコーティングまたは床研磨再生(フロアサンディング)が対処の選択肢になります。詳しくは中古住宅の無垢床を研磨で再生する方法もあわせてご覧ください。
中古住宅の床対策としてのフロアコーティング
フロアコーティングは、中古住宅の床対策の選択肢の一つです。製品を選ぶ際は、第三者機関の試験結果も確認しましょう。
フロアコーティングとは、フローリング表面に塗膜を形成して保護する施工方法です。中古住宅の場合は、下地処理のうえで施工し、日常の新たな傷や汚れから床を守ります(既存の傷を消すものではありません)。
中古住宅の床対策でフロアコーティングに期待できること
- 傷・摩耗からの保護:日常の擦り傷や摩耗からフローリングを守ります(重量物の引きずりや鋭利なもの、落下物によるへこみを防ぐものではありません)
- 汚れが染み込みにくい:水・油・食べこぼしが床材に染み込みにくくなり、拭き取りやすくなります
- ツヤのある仕上がり:光沢の種類は、コーティングによって選べます
- 滑りにくさへの配慮:ペット専用のワンニャンすべらんコーティングは、JIS A 1454:2022に準拠した犬足裏相当のすべり評価で、C.S.R・D'値0.61でした(人歩行用のC.S.R値とは別の指標です)
- 抗菌などの表示:SIAAマークの表示がある製品は、対象となる機能(抗菌・抗ウイルス・防かび)と区分を確認しましょう
第三者機関の試験結果で確認する|JIS規格の試験・SIAA・F☆☆☆☆
フロアコーティングを選ぶ際は、第三者機関の試験データが公開されているかを確認しましょう。主な確認項目は次のとおりです。
- 引っかき硬度試験(JIS K 5600-5-4):鉛筆法で塗膜の硬さを測定。フロアコートプロのセラミックガラスコーティングは6Hでした
- 耐摩耗性試験(セラミックガラスはJIS K 5665の方法に準ずる):摩耗減量で評価。同一条件の試験で、セラミックガラスは14mgでした
- SIAAマーク:抗菌(ISO 22196)・抗ウイルス(ISO 21702)・防かびなどの区分。対象製品と区分を確認
- F☆☆☆☆(フォースター):ホルムアルデヒド放散量が最も少ない区分(建築基準法の使用面積の制限を受けない)。塗料は日本塗料工業会の登録制度で対象製品と区分を確認
これらの試験結果は、試験成績書の写しなどの書面で確認することをおすすめします。詳しい試験項目については品質・性能・機能ページもご参照ください。
主要コーティング5種類の比較表
| 種類 | 引っかき硬度 | 耐摩耗減量 | 仕上がり | 施工品質保証 |
|---|---|---|---|---|
| セラミックガラス | 6H | 14mg | 微光沢・光沢 | 30年 |
| UV | 4H | 68mg | 超光沢 | 20年 |
| ガラス | 6H | 28mg | 微光沢 | 20年 |
| シリコン | 4H | 45mg | 超光沢 | 20年 |
| 水性ウレタン | HB | 103mg | 中光沢・低臭 | 10年 |
※数値は株式会社M&Mの製品(UV=M水性UV、ガラス=Mガラス、シリコン=Mシリコン、水性ウレタン=M水性フロア)を同一条件で試験した結果です。保証年数は耐用年数ではありません。5種類の特徴の詳細は、フロアコーティングの種類の比較もあわせてご覧ください。
実際の施工前後の変化は施工実績ページでご確認いただけます。詳しい仕様や費用については無料見積もりフォームからお問い合わせください。
中古住宅の床対策でフロアコーティングが向かないケース

フロアコーティングは、どの床にも向くわけではありません。中古住宅の床材の状態によっては、コーティング前に別の処置が必要なケースや、コーティング自体が向かないケースがあります。
以下のケースに該当する場合は、コーティングにこだわらず、別の選択肢も検討しましょう。
床材の状態が悪い場合|先に研磨再生(フロアサンディング)が必要
無垢材フローリングで深い傷・大きなシミ・経年劣化が進んでいる場合は、コーティング前にフロアサンディング(床研磨再生)で表面を削り直すことが必要です。サンディングを行わずにコーティングを施すと、傷やシミがそのまま塗膜の下に残ってしまいます。一方、複合フローリングは表面の化粧材が薄いものが多く、サンディングできない場合があります。その場合は張替えとの比較検討が必要となります。
施工できない床材・コーティング対象外の条件
以下のような床材・状態は、フロアコーティングの施工対象外となる場合があります。
- 表面の化粧シートが広範囲に剥離・浮きを起こしている複合フローリング
- 水分で反り・膨張が進行している床材
- ペット尿による腐食が床材内部にまで及んでいる箇所
- 既存ワックスが剥がれにくく、下地処理で除去しきれない場合
- クッションフロアなど、コーティングに対応していない床材(シート系の床材は種類によって判断が必要)
そのため、現地調査で床の状態を確認したうえで、対策方法を決めることが大切です。
中古住宅の床対策の前に確認したい床の状態
中古住宅でフロアコーティングを検討する際は、内覧時または引き渡し前に以下のポイントを確認しておくと、施工計画がスムーズになります。
- 床鳴り・浮き:歩行時にギシギシと音がしないか、踏むと沈む箇所がないか
- 変色・日焼け:日光が当たる箇所のフローリングが部分的に変色していないか
- 隙間:フローリング同士の継ぎ目に不自然な隙間ができていないか
- 水回り周辺の状態:洗面所・キッチン周辺で反り・浮きが発生していないか
これらの判断が難しい場合は、フロアコーティング業者に現地調査を依頼することをおすすめします。なお、中古住宅へのコーティング可否についての詳細は中古・リノベーション後の床にコーティングは可能でも詳しく解説しております。
中古住宅の床対策の費用と業者選び|埼玉エリアのご相談にも対応

中古住宅の床対策の費用は、床面積・床材の状態・コーティングの種類によって変わります。正確な金額は、お見積もり(無料)でご確認ください。
業者選びを誤ると、施工不良や保証トラブルにつながる可能性があります。ここでは、見積もりで確認すべき項目と、信頼できる業者を見極める3つのポイントを解説します。
費用相場の考え方と見積もりで確認すべき項目
フロアコーティング費用は、一般的に「施工面積×単価+諸費用」で算出されます。中古住宅の場合は、既存ワックスの剥離作業や下地処理が追加で発生することがあるため、新築よりも施工内容が増える傾向があります。見積もりを取る際は、以下の項目が含まれているかを確認しましょう。
- コーティング材費・施工費
- 下地処理費(ワックス剥離・清掃など)
- 家具移動費・養生費
- 保証年数と保証内容(部分補修・再施工の対応範囲)
- 使用するコーティング剤のメーカー名・製品名
正確な金額については、現地で床材の状態を確認したうえでお見積もりをご提示します。無料見積もりフォームよりお気軽にご相談ください。
業者選び3つのポイント|JHCA加盟店・建設業許可・第三者機関の試験結果

業者選びでは、以下の3点を確認しましょう。
- JHCA(日本ハウスコーティング協会)加盟店であるか
日本ハウスコーティング協会(JHCA)の施工保証引継制度では、施工した企業が廃業した場合に、協会加盟店が施工保証を引き継ぐとされています(対象は正会員の施工で、協会の施工ガイドラインに則った施工が必要)。フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは、JHCAの正会員(加盟店No.003)です。施工品質保証は最長30年です(保証年数は耐用年数ではありません)。 - 建設業許可・認証を取得しているか
建設業許可は、一定の規模以上の工事を請け負う場合に必要な許可です。許可番号と許可の種類を確認しましょう。ISO 9001:2015は品質マネジメントシステムの国際規格で、認証の範囲も確認しましょう。フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。 - 第三者機関の試験エビデンスを提示できるか
JIS規格に基づく試験の成績書や、SIAAマーク・F☆☆☆☆の対象製品と区分を、書面で確認できるかを確かめましょう。
埼玉エリアでの中古住宅のフロアコーティングのご相談
フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは東京都練馬区にあり、埼玉県でのご相談も受け付けています(対応できる地域や日程はお問い合わせください)。埼玉エリアの情報は、埼玉のフロアコーティングの記事もあわせてご覧ください。中古住宅の床材の状態に合わせて、現地で確認のうえコーティングをご提案します。

中古住宅の床対策に関するよくある質問(FAQ)
- Q. 中古住宅の床対策で、自分で傷を直せますか?
- 軽度なら可能です。浅い擦り傷や色剥げは市販の補修クレヨン・ペンで目立たなくできます。ただし、深い凹みやペットの広範囲な爪傷、内部まで染み込んだ尿シミなどはDIYでは難しいため、専門業者への相談をおすすめします。
- Q. 中古住宅にフロアコーティングは効果がありますか?
- 日常の傷や汚れから床を守る方法の一つです(既存の傷を消すものではありません)。抗菌などの表示がある製品は、対象となる機能と区分を確認しましょう。ただし、床材の状態によっては事前の研磨再生が必要なケースもあります。
- Q. 中古住宅のフロアコーティングの費用はどう決まりますか?
- 床面積・床材の状態・コーティングの種類・既存ワックスの有無で変わるため、一律の金額では示せません。お見積もり(無料)をご利用ください。
- Q. フロアコーティングの保証は中古住宅でも適用されますか?
- 保証の対象と条件は、保証書と保証内容のページでご確認ください。フロアコートプロの施工品質保証は最長30年です(保証年数は耐用年数ではありません)。JHCAの施工保証引継制度の条件は、協会の案内で確認できます。
- Q. フロアコーティングが向かないケースはありますか?
- あります。床材の浮き・反り・腐食が激しい場合や、表面シートが広範囲に剥離している複合フローリングなどは、コーティング前に研磨再生や張替えが必要です。クッションフロアなどコーティング非対応の床材もあります。
- Q. 埼玉でも対応していますか?
- 埼玉県でのご相談も受け付けています。対応できる地域や日程は、お問い合わせの際にご確認ください。
- Q. 施工後すぐに家具を入れられますか?
- 家具を入れられる時期は、コーティングの種類によって異なります。施工時の案内に従ってください。引越しのスケジュールに合わせて、施工日をご相談ください。
- Q. まず相談だけしてみたいのですが、費用はかかりますか?
- お見積もりは無料です。ショールームでの実物確認も受け付けています。まずはお気軽にご連絡ください。
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業者を選ぶ際は、日本ハウスコーティング協会(JHCA)への加盟状況も参考になります。施工保証引継制度などの条件は、協会の案内で確認しましょう。
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