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フローリングのワックス不要は手入れ不要?正しいお手入れと保護対策

新築やリフォームで主流になっている「ワックス不要(ノンワックス)」のフローリング。塗布の手間がかからない床材として人気ですが、「ワックス不要」を「手入れ不要」と受け取ると、かえって床を傷めることがあります。

この記事は、ノンワックス床の住まいで暮らし始めた方や、お手入れ方法に迷っている方へ向けて書いています。仕組み、NGなお手入れ、正しい日常清掃、摩耗後の保護対策の順に解説します。

結論から言うと、ワックス不要のフローリングでも掃除は必要です。不要なのはワックスの塗布であり、表面の保護層は歩行や摩擦で少しずつ摩耗します。摩耗後の再保護には、同一条件の耐摩耗性試験で耐摩耗減量14mgを確認したセラミックガラスコーティングなどが選択肢になります(株式会社M&M製品の試験結果)。

この記事でわかること

  • ノンワックス床がワックスを必要としない仕組み
  • 床を傷めるNGなお手入れと正しい日常清掃の方法
  • 保護層が摩耗したときのサインと再保護の選択肢

フローリングの「ワックス不要」とはどういう意味ですか?

「ワックス不要」とは、工場出荷時の表面加工により、ワックスを塗らない前提で使える床材という意味です。塗布の手間は省けますが、掃除や劣化への備えまで不要になるわけではありません。表面の保護層は生活のなかで少しずつ摩耗するため、状態に応じた手入れが必要です。

ノンワックス床がワックスを必要としない仕組み

ノンワックスフローリングの表面には、電子線で硬化させるEB塗装や、紫外線で硬化させる樹脂塗装などの加工が施されています。この加工層は平滑で汚れが内部に浸透しにくく、加工層自体がワックスの役割を担っています。

そのため、上から市販ワックスを重ねる必要がありません。むしろ表面が平滑なぶんワックスが密着しにくく、塗るとムラや剥がれの原因になります。

ノンワックス床と従来型フローリングの違い

従来型のフローリングとの違いを整理すると、次のようになります。ただし、仕様は床材メーカーや製品ごとに異なります。お使いの床材の取扱説明書で必ず確認してください。

項目ノンワックス床従来型フローリング
表面加工EB塗装・UV硬化樹脂などウレタン塗装・無塗装など
ワックス原則不要(塗布不可の製品もある)定期的な塗布が必要な製品が多い
日常清掃掃除機・乾拭きが中心掃除機・乾拭きに加えワックスがけ

「ワックス不要」と「手入れ不要」は別物

ただし、「ワックス不要」と「手入れ不要」は分けて考える必要があります。砂やホコリを放置すれば擦り傷の原因になり、皮脂汚れや水分は床材の劣化を早めます。

ワックス不要の利点は、あくまで「塗布という作業を省略できる」ことに限られます。床を長持ちさせるには、日常の清掃と、摩耗の進み具合に応じた対策の組み合わせが欠かせません。

ノンワックス床にやってはいけないお手入れは何ですか?

代表的なNG行為は、市販ワックスの塗布、強アルカリ性洗剤の使用、油分を含む化学モップの常用の3つです。いずれも表面の加工層と相性が悪く、ムラ・白濁・光沢低下などの原因になります。良かれと思った手入れが逆効果になる点に注意してください。

ノンワックス床のお手入れで避けたい市販ワックスと強い洗剤
NG行為起こりうるトラブル床材への影響
市販ワックスの塗布密着不良・ムラ・白濁部分的な剥がれと汚れの固着
強アルカリ洗剤の使用変色・光沢の低下加工層の劣化
化学モップ(油分含有)の常用ベタつき・油膜の蓄積ホコリの吸着・滑りやすさの増加

市販ワックスを塗ってはいけない理由

ノンワックス床の表面は平滑で撥水性が高く、市販ワックスが想定する微細な凹凸がほとんどありません。塗ってもワックス成分が定着しにくく、乾燥後に不均一な膜になります。

その膜は歩行の摩擦で部分的に剥がれ、隙間に汚れを抱え込みます。結果として黒ずみやムラが目立ち、除去には専門的な剥離作業が必要になる場合があります。

強アルカリ洗剤・化学モップのリスク

一方で、洗浄力の強い強アルカリ性洗剤は、加工層の光沢低下や変色を招くおそれがあります。日常の掃除で常用するのは避けてください。

また、油分を含む化学モップは、床表面に薄い油膜を作ります。油膜はホコリを吸着させるうえ、歩行時に滑りやすくなる原因にもなります。洗剤を使う場合はpH中性の住居用洗剤を選び、床材メーカーの取扱説明書の指示を優先してください。

ノンワックス床の正しい日常のお手入れ方法は?

基本は掃除機と乾拭きで、砂やホコリをためないことです。乾拭きで落ちない汚れは、固く絞った雑巾やpH中性洗剤での部分清掃で対応します。コーティング済みの床を含む掃除の基本は、床コーティング後のお手入れ方法の記事でも詳しく解説しています。

頻度清掃内容推奨する道具
毎日表面のホコリ・砂の除去掃除機・ドライモップ
週1回軽い拭き掃除マイクロファイバークロス
汚れが目立つとき部分的な水拭きpH中性洗剤・固く絞った雑巾

基本は乾拭きと掃除機

日常の清掃には乾拭きが最も適しています。マイクロファイバークロスは吸着力が高く、表面を傷つけずにホコリを絡め取れます。

掃除機はヘッドのブラシが硬すぎないものを選んでください。砂やホコリを放置したまま強く擦ると、粒子が研磨剤のように働き、微細な傷の原因になります。化学成分を含むお掃除シートは製品によって相性が分かれるため、使用前に床材メーカーの取扱説明書を確認しましょう。

水拭きが必要なときの注意点

皮脂汚れや食べこぼしには水拭きが有効です。ただし、水分が継ぎ目から内部へ入ると、基材の膨張や反りの原因になります。

水拭きの際は、雑巾をこれ以上絞れないほど固く絞るのが基本です。洗剤はpH中性のものを選び、拭いたあとは乾いたクロスで水分を取り、床を湿ったままにしないでください。

保護層が摩耗したらどうすればよいですか?

ワックスの重ね塗りではなく、床材に合った再保護を検討してください。ツヤの低下や汚れの落ちにくさは、表面の保護層が薄くなってきたサインです。選択肢の一つが、専門業者によるガラス系のフロアコーティングです。

摩耗のサインの見分け方

最初に現れやすいのはツヤの変化です。当初の光沢感が失われ、全体が白っぽく見えるようになったら、表面の摩耗が進んでいる可能性があります。

汚れの落ちやすさも目安になります。以前は簡単に拭き取れた黒ずみや皮脂汚れが残るようになったら、早めの対策を検討してください。放置すると汚れが内部に入り込み、変色の原因になります。

ツヤが低下した床とコーティングで光沢が戻った床の比較

ガラス系フロアコーティングという選択肢

ガラス系のフロアコーティングは、床表面に硬い塗膜を作り、摩耗や汚れの付着を抑える施工です。性能は感覚ではなく、同一条件の試験数値で比較できます。

引っかき硬度試験(JIS規格)では、セラミックガラス・Mガラス・ワンニャンすべらんが6H、Mシリコン・M水性UVが4H、M水性フロアがHBです。さらに、同一条件の耐摩耗性試験では、耐摩耗減量がセラミックガラス14mg、Mガラス28mg、Mシリコン45mg、M水性UV68mg、ワンニャンすべらん78mg、M水性フロア103mgでした(株式会社M&M製品の試験結果)。試験の見方は引っかき硬度試験の記事耐摩耗性試験の記事で解説しています。

製品引っかき硬度耐摩耗減量施工品質保証
セラミックガラス6H14mg30年
Mガラス6H28mg20年

※同一条件で試験した株式会社M&M製品の数値です。保証年数は施工品質保証の期間であり、耐用年数ではありません。

施工品質保証はセラミックガラス・ワンニャンすべらんが30年、シリコン・ガラス・UVが20年、水性ウレタンが10年です。製品の詳細はセラミックガラスフロアコーティングのページを、費用の考え方は床コーティングの費用相場の記事を参照してください。

東京都町田市・新築戸建ての施工事例

実際の仕上がりは施工事例で確認できます。東京都町田市・新築戸建ての施工事例では、フローリングにセラミックガラスフロアコーティング(光沢)を施工しました。

事例ページでは施工前後の写真を掲載しており、施工による床表面の光沢の変化を見比べられます。ご自宅の床の状態と比較する際の参考にしてください。

向くケース・向かないケース・要確認の条件

ガラス系コーティングによる再保護には、向き不向きがあります。次の点を目安にしてください。

  • 向くケース:ツヤの低下や汚れの落ちにくさが気になり始めた床を、長く使い続けたい場合。日常の掃除の負担を減らしたい場合にも適しています。
  • 向かないケース:摩耗が基材まで進み、深い傷や染みが広がっている床。コーティングでは直せないため、研磨や張り替えなど別の方法の検討が先になります。
  • 要確認:ノンワックス床やシートフローリングは、表面の仕様によって施工可否が分かれます。市販ワックスを塗った経験がある床も、剥離の要否を含めて現地調査での確認が必要です。

床の状態に合う対策を知りたい方へ

現地調査とお見積もりのご相談を受け付けています。お電話(0120-652-652)またはお問い合わせフォームからご連絡ください。

よくある質問

Q. ノンワックスのフローリングに市販ワックスを塗ってしまった場合はどうすればよいですか?
A. 自分で強い洗剤を使って落とすのは避けてください。ワックスが不要なフローリングに塗った膜は密着が不安定で、無理に擦ると状態が悪化することがあります。剥離の要否を含めて、床材の状態を専門業者に確認してもらうのが確実です。
Q. 自宅のフローリングがワックス不要タイプか確認する方法はありますか?
A. 床材の品番が分かる場合は、メーカーの製品ページや取扱説明書で「ワックス不要」「ワックスがけ不可」の記載を確認できます。品番が不明なフローリングは、見た目だけで判断せず、施工前の現地調査で表面の仕様を確認してもらいましょう。

まとめ:ワックス不要の床を長く美しく保つために

「ワックス不要」は「何もしなくてよい」という意味ではありません。日常は掃除機と乾拭きを中心に、砂・ホコリ・水分をためない習慣を続けてください。

そのうえで、ツヤの低下や汚れの落ちにくさを感じたら、市販ワックスに頼らず床材に合った再保護を検討します。ガラス系コーティングを選ぶ場合は、引っかき硬度6Hや耐摩耗減量14mgといった同一条件の試験数値(株式会社M&M製品)で比較すると判断しやすくなります。

運営会社:株式会社M&M(フロアコートプロ)
建設業許可:東京都知事 許可(般-6)第150596号/ISO 9001:2015の品質管理体制で運営/JHCA加盟店No.003

記事確認者:〔公開前に実際の確認担当者名を記入〕
最終更新日:2026年9月1日

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