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フロアコーティング VOC13物質試験|全6種類の結果と安全性の見極め方

この記事でわかること

  • VOC13物質・シックハウス症候群とフロアコーティングの関係
  • 「安全です」という口頭説明と第三者試験報告書の決定的な違い
  • M&M取り扱い全6製品のVOC13物質試験結果(全物質N.D.)
  • 試験報告書の正しい読み方と確認すべき3つのポイント
  • VOC測定済みコーティングが向くケース・向かないケース

フロアコーティングのVOC13物質試験について、施主からこんな相談を受けることがある。「業者に安全か確認したら『安全です』と言われたが、本当に信じていいのか分からない」と。その不安は正しい。口頭で「安全」と言うことと、第三者機関が発行した試験報告書を開示することは、まったく別物だ。

フロアコーティングの安全性を確認するには、JIS規格に準拠した第三者試験機関によるVOC13物質放散量測定試験の報告書を確認することが最も確実だ。本記事では試験の意味と、プロが取り扱う全6製品の試験結果を公開する。

※本記事内の一部画像はAIで生成したイメージです。

VOC13物質とは何か?フロアコーティングとシックハウス症候群の関係

シックハウス症候群の原因となる13物質の正体

厚生労働省は、人体への影響が懸念されるVOCのうち特に重要な物質について室内濃度指針値を定めている。VOC13物質放散量測定試験の対象は以下のとおりだ。

カテゴリ物質名主な発生源
アルデヒド類ホルムアルデヒド合板・接着剤・塗料
アルデヒド類アセトアルデヒド塗料・接着剤
VOCトルエン塗料・シンナー・接着剤
VOCキシレン塗料・接着剤
VOCp-ジクロロベンゼン防虫剤・消臭剤
VOCエチルベンゼン塗料・接着剤
VOCスチレン樹脂・接着剤
VOCテトラデカン灯油・塗料
フタル酸エステル類フタル酸ジ-n-ブチル可塑剤・接着剤
フタル酸エステル類フタル酸ジ-2-エチルヘキシル可塑剤・ビニル製品
農薬類クロルピリホス防虫処理剤
農薬類ダイアジノン防虫処理剤
農薬類フェノブカルブ防虫処理剤

これらの物質が高濃度で室内に存在すると、目・鼻・喉の刺激、頭痛、めまい、皮膚炎といった症状が現れるシックハウス症候群を引き起こす可能性がある。免疫機能が未成熟な乳幼児や、化学物質に敏感な方ほど影響を受けやすいとされている。

なぜフロアコーティングでVOC測定が必要なのか

床は室内で最も面積が広い仕上げ材だ。そのため、フロアコーティング剤からVOCが放散された場合、室内全体の空気質に与える影響は壁材や天井材以上に大きくなる可能性がある。また、乳幼児は大人より床に近い位置で長時間過ごすため、床材からの化学物質の影響を特に受けやすい。

施工後にコーティング剤は硬化するが、揮発性成分を含む製品では施工後も長期にわたりVOCを放散し続けることがある。施工前に試験データで安全性を確認しておくことが、家族の健康を守る上で欠かせない判断だ。

「安全です」の根拠なき主張は信用できない

業者の口頭説明と第三者試験報告書はまったく別物だ

つまり、口頭で「安全」と言うことと、第三者機関が科学的に検証することはまったく別物だ。自社の主張に過ぎない。本当に安全性を担保できるのは、以下の3条件を満たす試験報告書だけだ。

  • 第三者機関が実施していること:自社内検査では客観性がない
  • 公的な試験規格に準拠していること:JIS A 1901・JIS A 1902-3などの規格に基づいているか確認する
  • 測定結果の数値が開示されていること:「合格」という表記だけでは不十分で、具体的な放散量データが必要だ

業者に対して「VOC13物質の試験報告書を見せていただけますか?」と確認するだけで、その業者が本当に安全性を重視しているかどうかが分かる。開示を断る業者は、それ自体がひとつの答えだ。

信頼できる試験機関・試験規格の確認ポイント

VOC13物質放散量測定試験は、国が認定した専門試験機関で実施される。代表的な機関として、一般財団法人ボーケン品質評価機構(BOKEN)などがある。試験規格は以下の2つが基準となる。

  • JIS A 1901:建築材料の揮発性有機化合物(VOC)、ホルムアルデヒド及び他のカルボニル化合物放散測定方法
  • JIS A 1902-3:小形チャンバー法。20Lのチャンバー内で試験片からの放散量を測定する標準的な方法だ

試験報告書に上記の規格名が明記されていることを確認してほしい。試験機関名・試験番号・試験日・測定結果の数値が揃った報告書が、信頼できるエビデンスの最低条件だ。

M&M全6製品のVOC13物質試験結果|全物質N.D.を確認済み

試験概要

試験機関試験規格試験方法試験条件
一般財団法人ボーケン品質評価機構(BOKEN)JIS A 1901 / JIS A 1902-3小形チャンバー法(20L)温度28±1℃・湿度50±5%・換気0.5回/h

塗布7日後の放散速度を測定しており、N.D.は「定量下限未満」=事実上の不検出を意味する。試験条件はすべての製品で統一されており、結果の比較が可能だ。

製品別試験結果一覧

製品名試験番号試験年ホルムアルデヒドアセトアルデヒドVOC6物質フタル酸エステル類農薬類
セラミックガラスコーティング30518006357-12018年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.
ワンニャンすべらん272230004552023年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.
ガラスコーティング30518006357-42018年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.
シリコンコーティング30518006357-32018年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.
水性UVコーティング(仕上剤)272230004412023年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.
水性フロアコーティング271210006542021年N.D.N.D.全N.D.全N.D.全N.D.

全6製品・全13物質において、すべての放散速度が定量下限未満(N.D.)だった。これは施工後の通常使用環境下において、測定可能なレベルのVOCが放散されないことを第三者機関が科学的に確認したことを意味する。

VOC13物質試験以外の安全性エビデンスについては、フロアコーティングの食品衛生法規格試験解説記事およびF☆☆☆☆登録証明書解説記事でも確認できる。

試験報告書の読み方|N.D.の意味と3つの確認ポイント

確認ポイント①:N.D.の意味を正しく理解する
N.D.は「Not Detected(定量下限未満)」を意味する。定量下限値は物質・試験機関によって異なるが、例えばホルムアルデヒドなら1 µg/(㎡·h)、VOCなら2 µg/(㎡·h)程度に設定される。N.D.はその値より放散量が少ないことを示しており、事実上の不検出とみなしてよい。

確認ポイント②:試験規格と試験機関名を確認する
具体的には、報告書に「JIS A 1901」「JIS A 1902-3」の記載があるか確認する。試験機関名・所在地・試験番号が明記されていることも信頼性の指標だ。社内試験や規格非準拠の試験は客観的な根拠にならない。

確認ポイント③:製品名・試験日が施工製品と一致しているか確認する
報告書に記載された品名が、実際に施工で使用する製品と一致しているかを必ず確認する。製品処方が変更された後に試験が実施されているかどうかも見ておくべきポイントだ。

品質・安全性に関する詳細は、品質・性能・機能のページでも確認できる。

VOC測定済みコーティングが向くケース・向かないケース

特に向くケース

  • 新築入居前に施工を検討している方(引き渡し直後の施工が最も効果的だ)
  • 乳幼児・小さな子ども・ペットがいる家庭(床に近い環境で長時間過ごすため)
  • 化学物質過敏症・アレルギー体質の家族がいる方
  • 安全性のエビデンスを根拠として業者選びをしている方

向かないケース・注意が必要な場合

  • コルクフローリングや極端に柔軟性の高い床材は、コーティング剤の密着性が低下する場合がある
  • 既存ワックスが厚く残っている床は、完全除去が先決となり追加費用が発生することがある
  • 床材の反りや膨らみがすでに発生している場合は、下地起因の問題であるため施工前に確認が必要だ

保証対象外となる主な条件

なお、以下の条件は保証対象外となる。

  • 施工後に水濡れを長期間放置した場合
  • 床材の反り・膨らみが下地・建物起因で発生した場合
  • 施主自身がメンテナンス剤を使用し変質が生じた場合

施工の可否・保証条件の詳細については、保証内容のページまたは無料見積もり時に確認してほしい。

よくある質問

Q. VOC試験報告書は施工前に見せてもらえますか?
A. フロアコートプロでは取り扱い全製品のVOC13物質放散量測定試験報告書を開示している。施工前の打ち合わせ時に確認できるため、お気軽にお申し付けいただきたい。
Q. N.D.(不検出)なら施工後すぐに入居しても大丈夫ですか?
A. VOC13物質は定量下限未満だが、施工直後はコーティング剤特有のにおいが残る場合がある。施工当日は十分な換気を行い、完全硬化後の入室を推奨している。硬化時間は製品によって異なるため、施工担当者に確認してほしい。
Q. フロアコーティングの安全性確認に使える試験は他にもありますか?
A. VOC13物質試験以外に、食品衛生法規格試験やF☆☆☆☆登録証明書がある。それぞれ異なる観点からの安全性評価であり、複数の試験データが揃っている業者を選ぶことが確実な判断基準だ。

フロアコーティングの安全性は、業者の口頭説明ではなく第三者試験報告書で確認するのが正しい判断基準だ。JIS規格準拠・第三者機関発行の試験報告書の開示を求めることが、家族の健康を守るための第一歩となる。フロアコートプロが取り扱うM&M製品は、全6製品・全13物質で事実上の不検出(N.D.)を確認済みだ。施工前の安全性確認から無料見積もりまで、お気軽にご相談いただきたい。

フロアコーティングの安全性基準については、一般財団法人 日本ハウスコーティング協会(JHCA)のウェブサイトでも確認できる。

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