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フロアコーティングの付着性試験とは|クロスカット法の見方と6製品の結果

付着性試験について知りたい方へ。フロアコーティングの剥がれを防ぐうえで、コーティングと床材の「付着性」は大切な性質の一つだ。

付着性とは、コーティングの塗膜が床材にどれだけしっかり付いているかを示す性質だ。口頭の説明だけでなく、第三者機関の試験書で確認できると判断しやすい。

この記事では、付着性試験(JIS K 5600-5-6に準ずるクロスカット法)の仕組みと、一般財団法人 日本塗料検査協会が発行した試験結果報告書にもとづく株式会社M&Mの6製品の結果を紹介する。業者選びの判断材料として役立ててほしい。

この記事でわかること

  • 付着性試験(JIS K 5600-5-6)とは何か
  • クロスカット法の評価基準と100/100が意味するもの
  • 株式会社M&Mの6製品の試験結果
  • 試験書で確認したいポイント
  • 業者選びで確認したいチェックポイント

フロアコーティングの付着性試験とは何か

クロスカット法による付着性試験のイメージ

フロアコーティングの付着性試験とは、コーティング材が床材にどれだけしっかり密着しているかを数値で評価する品質試験だ。施工後の剥がれや浮きに関わる、基本的な指標の一つだ。

付着性とは|塗膜が床材に付く強さ

付着性とは、コーティングの塗膜が床材に付いている強さのことだ。付着性が十分であれば、日常の歩行や掃除などの負荷がかかっても、塗膜が床材から剥がれにくくなる。

付着性が不十分だと、施工後に浮きや剥がれが起きる原因になることがある。

付着性の評価は、第三者機関が発行する「試験結果報告書」で確認できる。施工前に試験書を確認できるかどうかも、業者を比べる判断材料の一つになる。

付着性試験(クロスカット法)の仕組み|100/100の意味

株式会社M&Mの製品の付着性の試験は、JIS K 5600-5-6:1999(塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第6節:付着性(クロスカット法))に準じて行われている。

試験の手順は次の通りだ。まず、コーティングを施した試験片(基材:木材 150×70mm)に、切込み工具(エヌティー㈱製 BL-300e)で1mm間隔の切り込みを縦横に11本ずつ入れ、100のます目をつくる。次に、透明感圧付着テープ(ニチバン㈱製 セロテープ®CT-24)を貼り、取り外した直後に残っているます目の数で評価する。100のます目のうち、いくつ残ったかを示すのが「100/100」という表記だ。

つまり、100/100は、100のます目がすべて残ったことを意味する。この試験条件のもとで、塗膜の剥がれが見られなかったという結果だ。

なぜ付着性が低いとトラブルになるのか

フロアコーティングの剥がれや浮きのイメージ

施工後の剥がれには、下地処理の不足や付着性の不足など、いくつかの原因が考えられる。ここでは、剥がれが起きる原因と、温度や湿度の変化との関係を解説する。

剥がれ・浮きが起きる原因

コーティングが床材に付着する仕組みには、床材表面の細かな凹凸にコーティング材が入り込む「投錨効果(アンカー効果)」などがあるとされる。床材の表面に油分やワックスが残っていると、コーティングが付着しにくくなる。

付着が不十分な部分があると、そこから浮きが広がることがある。施工前の清掃や既存ワックスの除去などの下地処理が大切なのは、そのためだ。

温度や湿度の変化とコーティング

木材は、温度や湿度によって膨張・収縮する性質がある。床材とコーティングの伸縮の違いは、剥がれやひび割れの原因の一つになることがある。

温度変化に対する塗膜の状態は、付着性の試験とは別の冷熱繰返し試験などで確認する。株式会社M&Mの製品の冷熱繰返し試験(依頼者指定の条件)では、6製品とも割れ・剥がれ・膨れを認めなかった。

株式会社M&Mの6製品の付着性試験の結果

6製品の付着性試験の結果報告書のイメージ
一般財団法人 日本塗料検査協会発行の試験結果報告書(全6種類・100/100達成)

株式会社M&Mは、一般財団法人 日本塗料検査協会(東支部)に6製品の試験を依頼し、それぞれ試験結果報告書を受け取っている。6製品とも100/100だった。

付着性試験の結果(一般財団法人 日本塗料検査協会)

コーティング種類結果試験方法
セラミックガラスコーティング100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる
Mガラスコーティング100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる
Mシリコンコーティング100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる
M水性フロアコーティング100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる
M水性UVフロアコーティング100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる
ワンニャンすべらん100/100JIS K 5600-5-6:1999(クロスカット法)に準ずる

※試験機関:一般財団法人 日本塗料検査協会 東支部(神奈川県藤沢市)
※株式会社M&Mが同協会に依頼し、発行された試験結果報告書にもとづく(カットの数11個・間隔1mm、基材は木材150×70mm)

6製品それぞれで試験を行う理由

付着性は、コーティング材の種類や配合によって異なる。そのため、1種類の試験結果だけでは、ほかの製品の付着性は分からない。

株式会社M&Mが6製品それぞれで試験を行っているのは、製品ごとの結果を確認できるようにするためだ。試験の詳細は、品質・性能・機能のページも確認してほしい。

付着性試験のエビデンスで業者を比べる

業者に試験結果報告書を確認する場面のイメージ

「付着性が高いコーティングを使っています」と説明を受けたら、試験書などの書面でも確認しよう。ここでは、確認のポイントを整理する。

説明だけでは確認できないこと

口頭の説明だけでは、どのような条件で性能を確認したのかが分からない。性能は試験書で、保証は保証書で、それぞれ書面で確認しておこう。

施工後に不具合が生じたときの対応は、保証の内容によって異なる。フロアコートプロの保証内容も、施工前に確認してほしい。

業者選びで確認したい3つのポイント

付着性試験のエビデンスを持つ業者かどうかを見極めるために、以下の3点を確認しよう。

  1. 試験結果報告書の提示を依頼する
    「付着性試験の試験書を見せてもらえますか?」と聞いてみよう。
  2. 試験機関が第三者かどうか確認する
    自社内での検査ではなく、一般財団法人 日本塗料検査協会などの第三者機関が発行した報告書かどうかを確認する。発行機関・依頼番号・報告日が記載されているかも確認しよう。
  3. 施工する全製品の試験書があるか確認する
    提案されたコーティング種類の試験書が個別にあるかどうかを確認する。提案された製品と、試験書に記載された製品が同じかを確認しよう。

付着性試験とあわせて確認したい品質のエビデンス

フロアコーティングの耐摩耗性・耐水性・VOC試験書類が並ぶイメージ

付着性は、フロアコーティングの品質を示す指標の一つだ。付着性以外の性能も、第三者機関の試験で確認しておこう。株式会社M&Mでは、付着性のほかにも、次のような試験の結果を公開している。

なお、保証の対象と条件は、保証書と保証内容のページで確認してほしい(保証年数は耐用年数ではない)。

付着性試験の結果とあわせて知りたい、施工が向かないケース

コルクフローリングやクッションフロアなどフロアコーティングに向かない床材の例

試験で付着性100/100だった製品でも、床材や状況によっては施工が向かないケースがある。

  • コルクフローリング:コーティング材が素材に浸透しすぎる場合があり、密着性が安定しないことがある
  • クッションフロア:下地が柔軟素材のため、コーティングの密着力が低下する場合がある
  • 既存ワックスが厚く残っている床:ワックスの剥離が必要で、追加費用がかかる場合がある
  • 床材に反りや膨らみがある場合:下地の状態によっては施工後に問題が生じる可能性があり、事前確認が必要だ

また、次のような場合は保証の対象外となる例だ(詳しい条件は保証書で確認してほしい)。

  • 水濡れを長期間放置し、床材自体が変形・腐食した場合
  • 入居後の傷・へこみ・変色など、生活起因のダメージ
  • ご自身でメンテナンス剤を使用し、コーティングが変質した場合

気になる点は、お見積もり(無料)や現地調査の際に相談してほしい。

フロアコーティングの付着性試験に関するよくある質問のイメージ

付着性試験に関するよくある質問

Q. 付着性試験の結果を施工前に確認することはできますか?
A. 株式会社M&Mは、一般財団法人 日本塗料検査協会が発行した6製品の試験結果報告書を保有している。試験の内容は品質・性能・機能のページで確認できるほか、お見積もりの際にも質問してほしい。
Q. JIS K 5600-5-6のクロスカット法で100/100とはどういう意味ですか?
A. クロスカット法は、碁盤目状に切り込みを入れたコーティングにテープを貼り、剥がした後に残ったます目の数で付着性を評価する試験だ。100/100は、100のます目がすべて残ったことを意味する。
Q. 試験の結果を確認できない場合は、どうすればよいですか?
A. どのような方法で品質を確認しているかを質問し、あわせて保証の対象と条件を保証書で確認しておこう。

業者を選ぶ際は、一般社団法人 日本ハウスコーティング協会(JHCA)への加盟状況も参考になる。施工保証引継制度などの条件は、協会の案内で確認しよう。フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。

記事確認者:フロアコートプロ 施工課
最終更新日:2026年9月17日

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