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UVコーティングの床は何が違うのか|硬化方式・光沢・向く床材と向かない床材

新築の引き渡し前や入居前に「UVコーティング」を勧められ、ほかのフロアコーティングと何が違うのか分からず迷っている方に向けた記事です。硬化の仕組み、光沢の見え方、向く床材と向かない床材を、株式会社M&Mの製品「M水性UV」の試験結果をもとに整理します。読み終えると、UVコーティングを選ぶか、別の工法を検討するかの判断材料がそろいます。

結論:UVコーティングの床の違いは「施工当日に硬化して歩ける」点にあります。紫外線照射で塗膜が固まるため乾燥待ちがほぼなく、硬さは引っかき硬度試験(JIS規格)で4Hと、6Hのセラミックガラス・Mガラスより一段柔らかい代わりに、入居直前でも日程を組みやすい工法です。

この記事でわかること

  • UVコーティングが紫外線照射で当日硬化する仕組み
  • ガラス系・シリコン・水性ウレタンとの硬度・耐摩耗・保証年数の違い(同一条件の試験結果)
  • 光沢の見え方と、実物で確認したほうがよい理由
  • 向く床材・向かない床材・現地調査で確認する条件

UVコーティングの床とは何ですか?

UVコーティングの床とは、紫外線で硬化する樹脂を床に塗り、専用の照射機で当日中に固める工法で仕上げた床です。乾燥を待たずに塗膜ができるため、施工が終わったその日から歩けます。フロアコートプロでは、この工法に自社製品のM水性UVを使用しています。

床に塗ったUV樹脂へ照射機で紫外線を当てて硬化させる様子の図解
塗布した液状の樹脂に紫外線を当てると、その場で塗膜が硬化します。フロアコートプロのM水性UVの施工イメージです。

紫外線照射で硬化する仕組み

まず、床の清掃と下地の確認を行い、液状の樹脂を均一に塗り広げます。次に、照射機で紫外線を当てると、樹脂の成分が反応して硬い塗膜に変わります。自然乾燥で固まる塗料と違い、光を当てた部分から順に硬化が進む点が特徴です。

そのため、塗り終えた場所から照射を進めれば、部屋全体の硬化が施工当日に完了します。ほかのフロアコーティングでは塗布後に乾燥時間を取る工程がありますが、UVコーティングにはその待ち時間がほぼありません。この違いが、後述する「向くケース」の中心になります。

施工当日に歩ける理由と、当日に気をつけること

照射直後に塗膜が硬化しているため、施工完了後はその日のうちに歩けます。引っ越しの直前に施工日を入れたい場合や、住みながら部屋ごとに進めたい場合に、日程を組みやすい工法といえます。

ただし、歩けることと、重い家具を引きずってよいことは別です。硬化した塗膜でも、鋭利なものや重量物の引きずりには対応しません。家具の搬入や設置の順序は、施工担当者の案内に従ってください。

施工事例:入居中の戸建て・マンションでの施工記録

フロアコートプロの施工事例ページでは、UVフロアコーティングの記録を公開しています。入居中の住まいが多く、東京都・埼玉県・千葉県の戸建て3件、マンション2件、中古物件1件に加え、埼玉県川口市の新築戸建て1件があります。当日硬化の特徴を生かし、住みながらの施工にも対応してきた記録です。

入居中の現場では、コーティングの前に下地の作業が入ることがあります。たとえば東京都練馬区の戸建ての事例では剥離洗浄と荷物移動を、世田谷区の戸建ての事例ではワックス剥離・洗浄・補修・フローリング表面塗装を行ってからUVコーティングを施工しました。施工後の写真では、窓や照明の光が床面に映り込み、施工前より表面のつやが増している様子が確認できます。

各事例の施工前後の写真はUVフロアコーティングの施工事例一覧で確認できます。床材や間取りが近い事例を見比べると、仕上がりの見当を付けやすくなります。なお、床材の品番や施工面積は事例ページに記載のある範囲でご確認ください。

UVコーティングはガラスコーティングやシリコンより硬いのですか?

いいえ、同一条件の試験ではガラス系のほうが硬い結果です。引っかき硬度試験(JIS規格)では、セラミックガラス・Mガラス・ワンニャンすべらんが6H、Mシリコン・M水性UVが4H、M水性フロアがHBです。UVコーティングの硬さは、株式会社M&Mの製品の中では中位に位置します。

すり減りにくさも同じ傾向にあります。同一条件の耐摩耗性試験では、耐摩耗減量がセラミックガラス14mg、Mガラス28mg、Mシリコン45mg、M水性UV68mg、ワンニャンすべらん78mg、M水性フロア103mgでした(株式会社M&M製品の試験結果)。数値が小さいほど減りが少なく、M水性UVはMシリコンより多く、M水性フロアより少ない位置です。

試験の内容は引っかき硬度試験の解説記事耐摩耗性試験の解説記事で詳しく説明しています。次の表は、同じ試験条件で測った自社製品同士の比較です。他社製品は試験条件が異なるため、この表には含めていません。

製品引っかき硬度(JIS)耐摩耗減量施工品質保証
セラミックガラス6H14mg30年
ガラス6H28mg20年
シリコン4H45mg20年
UV4H68mg20年
水性フロア(水性ウレタン)HB103mg10年
株式会社M&M製品の同一条件試験結果(耐摩耗減量は小さいほど減りが少ない)

施工品質保証はセラミックガラス・ワンニャンすべらんが30年、シリコン・ガラス・UVが20年、水性ウレタンが10年です(保証年数は耐用年数ではありません)。保証の範囲や例外は保証内容のページで確認してください。

一方で、硬さと減りにくさだけで工法を決めるのは早計です。UVコーティングの強みは当日硬化にあり、最上位の硬さを求めるならセラミックガラスが候補になります。5種類の全体像は種類別の特徴をまとめた記事5種類の比較記事で確認できます。

UVコーティングとガラス系のどちらが合うか迷ったら、床材の品番と入居予定日を添えてご相談ください。

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UVコーティングの光沢はどのような仕上がりですか?

つやのある仕上がりになる工法ですが、光沢の見え方は床材の色、照明、見る角度で大きく変わります。光沢の程度を示す試験値は現時点で公開していないため、この記事では数値で断定していません。そのため、写真だけで決めず、実物を見て判断することをおすすめします。

光沢が暮らしの中で気になる場面

つやのある床は、窓から日差しが入る時間帯に細かなほこりや拭き跡が見えやすい場合があります。木目の自然な風合いを残したい方や、落ち着いたマットな質感を好む方には、仕上がりが好みに合わないことがあります。逆に、明るく清潔感のある印象を求める方には向いています。

ショールームで実物を確認する

フロアコートプロは東京都練馬区のショールームで、コーティングした床材の見本を確認できます。実物を手に取って角度を変えると、写真では分からない光沢の差が分かります。見学の方法は練馬ショールームの案内記事にまとめています。

UVコーティングが向く床材・向かない床材は何ですか?

一般的な複合フローリング(シート・突板・挽き板)は施工対象になることが多く、無垢材や既存の塗膜がある床は現地調査での確認が必要です。床材の表面仕様と下地の状態で可否が変わるため、メーカー名や品番だけでは断定できません。フロアコートプロでは施工前に現地調査を行い、可否と仕上がりの見込みを説明します。

向くケース

  • 引き渡しから入居までの日数が短く、乾燥待ちの時間を取れない
  • 住みながら部屋ごとに施工を進めたい(入居中の施工事例が複数あります)
  • 明るくつやのある仕上がりを好む
  • 一般的なシート・突板・挽き板の複合フローリングである

向かないケース

  • 木目の風合いやマットな質感をそのまま残したい
  • 自社製品の中で最も硬く減りにくい仕上げを優先したい(セラミックガラスが候補)
  • 将来の張り替えや補修の計画があり、塗膜を付けたくない

施工不可・要確認の条件

  • 無垢材:湿度で伸縮する床材のため、塗膜への影響を現地で確認する
  • ワックスや既存コーティングが残っている床:除去や下地処理の要否を確認する(世田谷区・練馬区の事例では剥離洗浄後に施工)
  • 床暖房のある床:冷熱繰り返し性能試験の記事を参考に、現地で対応可否を確認する
  • 傷やへこみが大きい床:コーティングでは補修できないため、先に補修方法を検討する

なお、費用についてはこの記事では扱っていません。㎡単価や種類別の価格の目安は床コーティングの費用相場の記事を参照してください。

UVコーティングの床に関するよくある質問

UVコーティングした床は、施工したその日に歩けますか?
はい、UVコーティングは照射直後に塗膜が硬化するため、施工が終わった当日から床の上を歩けます。ただし、重い家具の引きずりは塗膜に負担がかかるため避けてください。搬入の順序は施工担当者の案内に従うと安心です。
UVコーティングした床にワックスをかける必要はありますか?
UVコーティングをした床は、製品指定のお手入れ方法ではワックスがけを行いません。市販ワックスを重ねると、つやや塗膜の状態に影響する場合があるため避けてください。日常の掃除の手順は床コーティング後のお手入れ方法の記事にまとめています。

執筆・運営:フロアコートプロ(株式会社M&M)

株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。

記事確認者:フロアコートプロ運営責任者/最終更新日:2026年8月29日

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