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フロアコーティングの耐防汚性試験とは|試験条件と6製品の結果

この記事でわかること

  • フロアコーティングの耐防汚性評価試験(JIS K 5400:1990)の内容と目的
  • 一般財団法人 日本塗料検査協会の試験の条件と評価の方法
  • 株式会社M&Mの6製品の耐防汚性試験の結果
  • 試験結果を業者選びに活かす3つの確認ポイント
  • 汚れ対策を重視したいケースと施工上の注意点

フロアコーティングの耐防汚性評価試験とは何か

フロアコーティングの耐防汚性評価試験の概要を示した説明図

耐防汚性試験とは、油性マジックなどの汚染材料を塗膜に付けて、色やつやが変化しないかを調べる試験だ。株式会社M&Mの製品の試験は、JIS K 5400:1990の「8.10 耐汚染性」を引用して、第三者機関で行われている。

「汚れにくい」という言葉だけでは、性能の程度は分からない。試験の条件と結果で確認することが大切だ。

フロアコーティングを選ぶ際、多くの方が「きれいが長持ちするか」「掃除が楽になるか」を重視する。そのためにも、試験のデータで性能を確認しておきたい。

なぜ耐防汚性の確認が業者選びで重要なのか

施工後に「油性ペンが落ちにくい」「醤油の跡が残った」と感じることもある。施工前に、汚れに関する試験の結果を確認しておくと、判断材料になる。

業者によっては、取り扱うコーティング剤の試験結果を、第三者機関の報告書として公開している。試験機関名・試験方法・汚染材料・結果の4点が記載されているかを確認しよう。

耐防汚性の確認は、汚れにくさを知るだけでなく、業者の情報公開の姿勢を知る手がかりにもなる。

日常の汚れの3つの種類

日常の汚れは、大きく次の3種類に分けられる。株式会社M&Mの製品の試験では、このうち油性の汚れとして、油性マジック(黒・赤)を使っている。

油性の汚れ:油性マジック・クレヨン・口紅など。塗膜への浸透力が強く、落としにくい汚れの代表格だ。

水性の汚れ:コーヒー・醤油・ジュースなど。時間が経つほど床材に浸透してシミになりやすい。

固形・複合系の汚れ:泥・砂・ホコリなど。こまめに掃除機や乾拭きで取り除こう。

耐防汚性試験の方法と評価基準(JIS K 5400の耐汚染性)

JIS K 5400耐汚染性試験の手順を示した工程図(塗布・放置・評価)

株式会社M&Mの製品の耐防汚性試験は、「JIS K 5400:1990 塗料一般試験方法 8.10 耐汚染性」を引用文献として、その方法に準じて行われている。

試験は、一般財団法人 日本塗料検査協会(東支部・神奈川県藤沢市)に依頼し、試験結果報告書を受け取っている。

試験を実施する機関と規格の位置づけ

JIS K 5400:1990は、塗料の一般試験方法を定めた規格で、試験結果報告書では「引用文献」として示されている。その中の「8.10 耐汚染性」の方法に準じて、塗膜の汚れへの耐性を評価している。

株式会社M&Mの製品の試験は、第三者の試験機関が行っている。

耐防汚性試験の条件:汚染材料・温度・時間・評価

試験結果報告書に記載されている試験の条件は、以下のとおりだ。

①試験片の準備:木材(150×70mm)を基材とした塗板を用意する。

②汚染材料:油性マジック(黒・赤、寺西化学工業㈱製)

③温度・時間:試験温度23±2℃、試験時間24時間

④評価:色及びつやの変化の有無

「色及びつやの変化の有無」という評価の意味

この試験では、汚染材料を付けて24時間置いた後、塗膜の色やつやが変化したかを調べる。結果は「色及びつやの変化を認めない」のように記載される。

ただし、この結果は試験条件のもとでの評価であり、すべての汚れが落ちることを示すものではない。汚れは早めに拭き取ろう。

試験の結果があると、「汚れが落ちやすい」という表現だけでなく、条件をそろえたデータで性能を比べられる。

株式会社M&Mの6製品の耐防汚性試験の結果

6製品の耐防汚性試験の結果一覧のイメージ

株式会社M&Mの6製品について、一般財団法人 日本塗料検査協会でJIS K 5400:1990(8.10 耐汚染性)に準じた試験を行っている。結果は以下のとおりだ。

コーティング種類油性マジック(黒)油性マジック(赤)試験機関
セラミックガラスコーティング色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会
Mガラスコーティング(ガラスコーティング)色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会
Mシリコンコーティング(シリコンコーティング)色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会
M水性UVフロアコーティング(UVコーティング)色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会
M水性フロアコーティング(水性ウレタンコーティング)色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会
ワンニャンすべらん色及びつやの変化を認めない色及びつやの変化を認めない日本塗料検査協会

試験条件:23±2℃・24時間・油性マジック黒赤(寺西化学工業㈱製)/評価:色及びつやの変化の有無/基材:木材(150×70mm)

6製品とも、黒・赤のいずれも「色及びつやの変化を認めない」という結果だった(一般財団法人 日本塗料検査協会の試験結果報告書にもとづく)。

耐防汚性試験の結果を業者選びにどう活かすか

施主が担当者と試験結果報告書を確認する場面のイメージ

耐防汚性評価試験の存在を知っても、業者選びにどう使えばいいか分からない方も多いだろう。ここでは、確認の方法を解説する。

エビデンスで見極める3つのポイント

業者が提示するエビデンスを評価する際、以下の3点を確認するといい。

①試験機関の独立性:メーカー自身ではなく、第三者の試験機関が実施したものかを確認する。自社で行った試験の場合は、試験の方法や条件も確認しよう。

②試験規格の明記:「JIS K 5400:1990 8.10」など、どの規格に基づいて試験したかが報告書に明記されているかを確認する。規格の記載があると、試験の方法を確認しやすい。

③汚染物質の具体性:試験で使用した汚染物質の種類・メーカーが記載されているかを確認する。汚染材料が具体的に記載されていると、どのような汚れで試験したかが分かる。

「試験結果あり」と言われたときの確認手順

業者から「試験結果があります」と言われた場合は、口頭の説明だけでなく、試験結果報告書などの書面でも確認しよう。

報告書に、依頼No.・報告日・品名・試験項目・結果・試験方法・試験機関名が記載されているかを確認しよう。

また、耐摩耗性評価試験・耐水性試験・付着性試験・引っかき硬度試験など、複数の試験の結果もあわせて確認すると、製品の特徴を比べやすい。

耐防汚性試験の結果とあわせて考えたい、向くケース・向かないケース

耐防汚性フロアコーティングが向くケースと向かないケースを示すチェックリスト図解

汚れへの対策を重視したいケースと、施工前に確認したい注意点を紹介する。

汚れ対策を重視したいケース

次のような方は、汚れに関する試験の結果も確認しておくとよい。

小さなお子様やペットがいる家庭:クレヨン・油性ペン・食べこぼし・ペットの足跡など、多種多様な汚れが日常的に発生する。床の表面をコーティングで保護しておくと、日常の汚れのお手入れがしやすくなる。

新築・リフォーム後に床を長期維持したい方:汚れが床材に染み込むのを防ぎ、床の美観を保ちやすくなる。

共働きで掃除の時間が取りにくい方:日常のお手入れの手間を減らしたい方に向いている。

向かないケースと施工上の注意点

一方で、施工前に確認が必要なケースも存在する。状況によってはコーティングが性能を十分に発揮できない場合があるため、事前に施工業者へ相談することが重要だ。

コルクフローリング:コーティング剤が浸透しすぎる場合があり、施工可否の確認が必要だ。

クッションフロア:下地が柔らかく密着性が低下する場合があり、施工を推奨できないケースがある。

既存ワックスが厚く残っている床:ワックスの剥離が必要で、別途費用がかかる場合がある。ワックスが残ったまま施工すると、塗膜が剥がれる原因になる。

また、施工後に水濡れを長期間放置した場合や、床材の反り・膨らみが発生した場合(下地・建物起因)は、保証の対象外となる例だ(詳しい条件は保証書で確認してほしい)。施工後のお手入れは、施工時に案内する方法に従おう。

耐防汚性試験に関するよくある質問

Q. 耐防汚性試験とは何ですか?
JIS K 5400:1990(8.10 耐汚染性)を引用した試験です。株式会社M&Mの製品の試験では、油性マジック(黒・赤)を塗膜に付け、23±2℃で24時間置いた後に、色及びつやの変化の有無を評価しています。
Q. 株式会社M&Mの製品の試験結果はどうでしたか?
セラミックガラスコーティング・Mガラスコーティング・Mシリコンコーティング・M水性UVフロアコーティング・M水性フロアコーティング・ワンニャンすべらんの6製品とも、一般財団法人 日本塗料検査協会の試験で「色及びつやの変化を認めない」という結果でした(試験条件のもとでの結果です)。
Q. 試験結果を業者選びにどう活かせばいいですか?
業者に試験結果報告書の提示を求めることが基本です。確認すべきポイントは「第三者機関が実施したか」「試験規格が明記されているか」「使用した汚染物質が具体的に記載されているか」の3点です。書面で確認できると、業者の説明を比べやすくなります。

業者を選ぶ際は、日本ハウスコーティング協会(JHCA)への加盟状況も参考になります。施工保証引継制度などの条件は、協会の案内で確認しましょう。フロアコートプロを運営する株式会社M&Mは建設業許可(東京都知事 許可(般-6)第150596号)を持ち、ISO 9001:2015(認証範囲:フロアーコーティングの施工、ハウスコーティング剤の開発・販売)の品質管理体制で運営しています。JHCA加盟店No.003です。

記事確認者:フロアコートプロ 施工課
最終更新日:2026年9月17日

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