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フロアコーティングの種類を床材で比較|シート・突板・挽き板・無垢

フロアコーティングの種類を比較するとき、見落としやすいのが自宅の床材です。なぜなら、同じ製品を選んでも、床材の表面のつくりによって下地の処理や仕上がりの見え方が変わるからです。

この記事では、床材に合うフローリングのコーティングの選び方をまとめました。また、床材メーカーの公式案内と、同じ条件で測った試験値もあわせて整理しました。

この記事でわかること

  • シート・突板・挽き板・無垢の表面のつくりと、研磨で削り直せるかの違い
  • 床材によってフロアコーティングの選び方が変わる理由
  • 床材メーカー2社の公式案内と、施工前に確認すること
  • シートフローリングへの施工事例(ガラス・シリコン・セラミックガラス)
  • 同一条件の試験値で見るフロアコーティングの種類の比較
  • 向くケース・向かないケースと、確認が必要な条件

フロアコーティングの種類は、床材の表面のつくりとメーカーの案内を確かめてから比較します。床材によって下地処理や光沢の見え方が変わるためです。性能は同一条件の試験値で比べます。耐摩耗減量はセラミックガラス14mg、Mガラス28mg、Mシリコン45mgでした(株式会社M&M製品の試験結果)。

フロアコーティングの前に知りたい床材の種類は何ですか?

フローリングは、一枚板の無垢フローリングと、基材に化粧材を貼った複合フローリングに大きく分かれます。さらに複合フローリングは、表面の素材で突板・挽き板・シートの3つに分けられます。つまり、どれに当たるかで、コーティングの前に確かめる点が変わるのです。

床材メーカーの大建工業は、突板を0.2~1mmほどの薄い天然木、挽き板を2~3mmほどの厚さの天然木と説明しています。シートは、木目などを印刷したオレフィンシートや樹脂シートを基材に貼ったものです。出典は、同社が公開している複合フローリングの解説記事(DAIKEN REFORM MAGAZINE)です。

また、無垢フローリングは湿度の変化で膨張・収縮し、反りや隙間が出ることがあるとしています。一方で、複合フローリングは構造上、寸法が安定しやすいのが特徴です。

床材4種類の違いとフロアコーティング前の確認点

床材表面のつくり施工前に確認すること研磨での削り直し
シートフローリング木目などを印刷した樹脂シート(オレフィンシートなど)シートの種類と品番、床材メーカーの案内できない(下地が出る)
突板フローリング0.2~1mmほどの天然木を貼り、表面を塗装表面塗装の種類と品番、床材メーカーの案内表面が薄く、下地が出るおそれ
挽き板フローリング2~3mmほどの天然木を貼ったもの塗装の種類、将来の研磨・再塗装の予定表面の厚みによってはできる
無垢フローリング一枚板で、オイルやワックスの仕上げが多い(ウレタン塗装もある)仕上げの種類、湿度による伸縮の状態できる

表の「表面のつくり」は、大建工業の説明をもとに整理しました。また、「研磨での削り直し」はフロアコートプロの案内で、表面の厚みと状態の確認は現地調査が前提です。ただし、同じ構造の床材でも表面の塗装は製品ごとに違うため、構造の名前だけでなく品番まで確かめます。

床材4種類の断面とフロアコーティングの種類比較の図解

床材の種類でフロアコーティングの選び方は変わりますか?

変わります。なぜなら、表面が塗装かシートか、どんな仕上げかによって、コーティング剤を密着させる下地処理が変わるからです。また、同じ製品でも、床材の色や材質で光沢の見え方が変わることがあります。

そのため、フロアコートプロでは、フロアコーティングの種類と床材の種類・状態に合わせて下地剤を選んでいます。工程の全体像は、フロアコーティングの施工の流れのとおりです。

なお、ワックスが塗られた床では、どの種類でも施工前にワックスの剥離が必要です。剥離しないまま施工すると、密着不良や剥がれの原因になります。

光沢の見え方の違いは、公式サイトのフロアコーティングの性能比較表にも注記しています。そのため、光沢は自宅の床材に近い条件で確かめるのが近道です。

床材メーカーはフロアコーティングをどう案内していますか?

案内は床材メーカーによって分かれています。たとえば大建工業は、使用しないよう案内しています。朝日ウッドテックの案内は、不要としたうえで、業者と十分に確認して判断するというものです。したがって、自宅の床材メーカーの案内を確かめることが出発点です。

具体的には、大建工業は、厚塗りの表面コート剤であるフロアーコーティングを使わないよう案内しています。理由には、はがれや膨れ、白化、粉吹き、変色、床鳴り、ひび割れなどの不具合のおそれが挙げられています。出典はDAIKEN お客様サポートのよくあるご質問(2025年10月28日更新)です。

一方、朝日ウッドテックは、自社の床材に表面コートを使う必要はないとしています。ただ、希望する場合は、業者と十分に確認したうえで判断するよう案内しています。表面がコート剤の皮膜になり、塗装本来の仕上がりと変わるためです(朝日ウッドテック「フリーワックス」)。

施工前に確認する3点

  • メーカー名と品番(住まいの仕様書・図面・床材の取扱説明書で確認)
  • お手入れ説明書にある、表面コートやワックスに関する記載
  • 床材の保証条件(コーティング後の扱いは床材メーカーへ確認)

フロアコートプロの施工品質保証では、施工前の床材確認に起因する密着不良を無料対応の対象にしています。ただし、フローリング自体の変形・膨張に起因する剥離など、製品に起因しない不具合は対象外となる場合があります。詳しくは施工品質保証の内容をご確認ください。

床材ごとにフロアコーティングの種類をどう比較して選びますか?

まず床材ごとの確認点を押さえ、次に施工できる種類の中で光沢と性能を比較します。どの製品を施工できるかは、品番と床の状態を現地で見て判断します。ここでは、床材別に確かめる点を整理しました。

シートフローリングの場合

シートフローリングは表面が樹脂シートのため、木の塗装面とは性質が異なり、研磨での削り直しもできません。また、ワックスがけのいらない床材として案内される製品もあります。その考え方はノンワックスのフローリングの手入れを解説した記事にまとめました。

フロアコートプロの施工事例にも、床材がシートフローリングと記載された施工があります。たとえば、千葉県市川市の新築戸建てではガラスを施工し、施工の目的に「光沢を抑えた仕上げ」を挙げています。一方、栃木県壬生町の新築戸建てはシリコンで、目的は「光沢仕上げ」でした。施工後はガラスが微光沢、シリコンが光沢の仕上がりで、どちらも木目はそのまま見える状態と記録しています。

また、神奈川県横浜市南区の中古マンションでは、セラミックガラス(微光沢)を施工しました。あわせて、下地処理・ワックス剥離・洗浄・傷補修も行っています。いずれの事例も、施工日数は1日です。つまり、同じシートフローリングでも、光沢の希望や床の状態で選ぶ種類と作業が変わります。

コーティングを考える場合は、シートの種類と品番を確かめ、床材メーカーの案内と照らし合わせます。とくに、表面に機能性の加工がある製品は、被膜を重ねると本来の仕上がりから変わる点に注意が必要です。

突板フローリングの場合

突板フローリングは、薄い天然木の表面を塗装した床材です。ただし、表面の木が薄いため、深い傷が入ると下の基材が見えることもあると大建工業は説明しています。同じ理由で、研磨で削り直すと下地が出るおそれがあります。研磨できない床材の一覧は、フロアサンディング(床研磨)ができない床材を解説した記事のとおりです。

まず確かめたいのは、表面塗装の種類と品番です。たとえば、木目の見え方を残したい場合は、光沢の弱い仕上げから候補を選ぶと比べやすくなります。

挽き板フローリングの場合

挽き板フローリングは、表面の天然木に2~3mmほどの厚みがあり、無垢材に近い質感です。また、大建工業は、塗装の種類や製品の仕様によっては、将来の研磨や再塗装で質感を戻せる場合があるとしています。フロアコートプロでも、表面の厚みを現地調査で確かめたうえで、研磨できるかを判断しています。

そのため、将来に床の研磨を考えているかどうかも、種類を選ぶ前に伝えておきたい点です。なお、床の研磨についてはフローリングサンディング(床の研磨)のページで紹介しています。

無垢フローリングの場合

無垢フローリングは一枚板の床材で、オイルやワックスの仕上げが一般的です。ウレタン塗装で仕上げた製品もあり、仕上げによって確かめる点が変わります。また、研磨で削り直せる床材のため、傷みが出たときは研磨後に再びコーティングすることも選択肢の一つです。

さらに、湿度の変化で膨張・収縮する性質があるため、床の状態を見たうえで施工の可否を判断します。仕上げの見分け方は、グループサイトの無垢フローリングのお手入れと仕上げの確認方法が参考です。無垢材の床とコーティングの関係は、ペットと暮らす家の無垢材の床コーティングを解説した記事でも扱っています。

フロアコーティングの種類は何で比較すればよいですか?

床材の確認が済んだら、同じ条件で測った試験値と保証年数、光沢の3点で比較します。なぜなら、条件の違う数値を並べても、差の意味を読み取れないからです。そこで、フロアコートプロの6製品を同一条件で試験した結果を、下の表にまとめました。

同一条件で比べたフロアコーティング6種類の試験値と保証年数

製品引っかき硬度耐摩耗減量保証年数
セラミックガラス6H14mg30年
ガラス(Mガラス)6H28mg20年
シリコン(Mシリコン)4H45mg20年
UV(M水性UV)4H68mg20年
ワンニャンすべらん6H78mg30年
水性ウレタン(M水性フロア)HB103mg10年

引っかき硬度はJIS規格の引っかき硬度試験、耐摩耗減量は同一条件の耐摩耗性試験の値です(株式会社M&M製品の試験結果)。つまり、耐摩耗減量は小さいほど、削られた量が少ないことを示します。なお、保証年数は施工品質保証の期間で、耐用年数ではありません。

試験の読み方は、引っかき硬度試験の解説耐摩耗性試験の解説にまとめています。種類ごとの特徴は、フローリングコーティングの種類別の特徴も参考にしてください。

光沢の違い

最後に、光沢は公式サイトで4段階に分けて案内しています。マットはワンニャンすべらん、微光沢はセラミックガラス(微光沢タイプ)とガラスです。中光沢はセラミックガラス(光沢タイプ)と水性ウレタン、高光沢はシリコンとUVです。

UVは、紫外線を当てて硬化させる方式を指します。硬化方式と向く床材は、UVコーティングの床の解説記事で詳しく扱っています。また、セラミックガラスは微光沢タイプと光沢タイプの2種類です。仕上がりは、セラミックガラスフロアコーティングのページで確かめられます。

フロアコーティングの種類を選ぶ前に、自宅の床材はどう確かめますか?

床材を確かめる手がかりは、住まいの仕様書や図面、床材の取扱説明書にあるメーカー名と品番です。また、分からない場合は、現地調査で床材の種類と状態を見てもらう方法があります。新築の場合の流れは新築一戸建ての施工時期と床材別の可否を解説した記事にまとめました。

仕様書で床材のメーカー名と品番を確認する様子

フロアコートプロでは、サンプルを無料で郵送しています。さらに、現地調査の際に床材を確認し、自宅の床材に近い仕上がりのイメージをご案内することもできます。実物で比べたい場合は、東京都練馬区のショールームの案内もご覧ください。

床を張り替えた住まいでも、確かめる手順は変わりません。張り替え後の床材の品番を、工事の資料で確かめておきます。

なお、施工事例のページでは、一部の事例で施工条件に床材の種類も載せています。自宅に近い床材や住まいの事例探しには、施工実績の一覧が便利です。

床材の品番が分からない方へ

フロアコートプロでは、無料の現地調査で床材の種類と状態を確認したうえで、フロアコーティングの種類をご提案しています。サンプルの無料郵送も承っています。

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床材の種類で見ると、フロアコーティングが向くケース・向かないケースは?

床材の品番と仕様が分かり、メーカーの案内とも照らし合わせられる場合は、種類を比べて選びやすくなります。反対に、床材メーカーの案内や保証を優先したい場合は、見送る判断もあります。無垢材や機能性の塗装がある床では、施工前の確認が欠かせません。

向くケース

  • 床材のメーカー名・品番・表面の仕様が分かっている
  • メーカーの案内と保証条件を確認できている
  • 光沢の好みが決まっていて、自宅の床材に近いサンプルで確かめられる

向かないケース

  • 床材メーカーが使用を控えるよう案内しており、その案内と保証を優先したい
  • 無垢材の質感や経年の変化を、そのまま楽しみたい
  • 近いうちに床の張り替えを予定している

施工前に確認が必要な条件

  • 防滑や抗ウイルスなど、機能性の塗装がある床材(被膜を重ねると本来の仕上がりから変わるため、メーカーの案内を確認)
  • オイルやワックスで仕上げた無垢材
  • コルクフローリング(コーティング剤が浸透しすぎる場合がある)
  • クッションフロア(下地が柔らかく、密着性が低下する場合がある)
  • 床暖房がある床(よくある質問で解説)
  • 既存のワックスやコーティングが残っている床(施工前の剥離が必要)
  • 深い傷やへこみがある床(コーティングでは直らないため補修を先に検討・傷の種類別にコーティングの限界を解説した記事

フロアコーティングの種類と床材に関するよくある質問

Q:ノンワックスのフローリングでも、フロアコーティングの種類を比較して選べますか?
A:ノンワックスの表示は、ワックスがけを必要としない表面仕様という意味で、フロアコーティングの可否までは示していません。そのため、床材メーカーの案内と品番を確かめてから、施工できる種類を比較します。
Q:床暖房のある床でも、フロアコーティングの種類は同じように比較できますか?
A:比較の方法は同じですが、フロアコーティングの種類を選ぶ前に、床暖房があることを伝えておきます。床材メーカーの床暖房に関する注意事項と、コーティング側の試験の範囲を確かめるためです。なお、試験の見方は冷熱繰り返し性能試験の解説にまとめています。

まとめ

フロアコーティングの種類は、床材の表面のつくりを確かめてから比較すると選びやすくなります。ただし、床材メーカーの案内は分かれているため、品番と取扱説明、保証条件の確認が先です。

そのうえで、同じ条件の試験値と保証年数、光沢で比べます。なお、床材が分からない場合は、現地調査やサンプルで確かめながら決める方法もあります。

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記事確認者:フロアコートプロ コーティング事業部

最終更新日:2026年9月20日

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